「準備万端」という言葉を使っていますか?「万端」=「万全」なのでしょうか?

準備は万端?準備は万全?

南区役所で順調に仕事をこなしている川口さん。先日は残念なことがあったので、より一層がんばっています。

ただ、中学2年生の息子の怜治君が修学旅行に行くということで、少々心配しているようです。

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数週間前…

「怜治、今度修学旅行に行くんだってな。」

「うん、そうだよ。」

「どこだ?奈良、京都辺りか?」

「北海道だよ。」

「ずいぶん遠い所まで行くんだな。」

「函館に行って、五稜郭公園や五稜郭タワーを見て来る予定さ。」

「それは羨ましいな。お父さんも行きたいくらいだ。」

「本当に楽しみだよ。」

「でも楽しいだけじゃないぞ。こっちとはだいぶ違うからな、万端の準備をしておけよ。」

「もちろんだよ。」

そして今日…

「ついに明日だな。」

「うん。」

「準備は万端か?」

「………いや」

「何だよそれ、万端の準備をしておけと言っておいたじゃないか。」

「したよ。」

「なら準備万端だろうが。」

「違うよ。」

「どういうことだ?」

「あのね……」

川口さんは職場に続き、自宅でも悔しい思いをすることになりました。

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万端と万全の意味の違いは?

万端と万全が同じ意味だと思っている方は少なくないと思います。私も昔はそうでしたから。

「万端」とは「ある物事についての全ての事柄」を意味する名詞です。

それに対して「万全」は「全く完全で、少しも手落ちがないこと。」を表す形容詞です。

ポイントは、万端に「完璧」という意味は無いということです。

「万端の準備」は言葉として成立するのですが、「準備は万端」だと意味がわからなくなります。

「万全の状態」、「体調は万全」のように、ほとんどの人は「万全」という言葉を使いこなしています。

ところが、「準備」となると何故か「万端」と言ってしまうのです。「準備万端」という四字熟語はないのですが。

「準備する」ということに対して「万端」を使いたいのであれば「準備万端整える」という言い方をします。

「整える」という動詞が付くことで「準備が万全」という意味になるのです。

ちょっと紛らわしいですが、万端と万全は全く別の意味を持つ言葉だと覚えておきましょう。

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