お天気キャスターが「ご覧の通り雨模様です。」と言っているのを見て違和感を覚えた経験はありませんか?

雨模様とはどんな天気?

中堅出版社「浅倉出版」に勤務する湯本さん。今日は日曜日ということで少し離れた街までショッピングに行きました。

しかし、もう帰ろうと思った時に急に雨が…。干してきた洗濯物が心配なので留守番をしている息子の春樹君に電話しました。

スポンサーリンク


「もしもし、ママ?」

「春樹、外の様子はどう?」

「何が?」

「こっちは雨が振り始めたのよ。そっちはどうかなと思ってね。」

「せっかく良いところだったのに…」

「ごめんね。」

春樹君はゲームを中断して外の天気を見に行きました。ゲームに夢中だったので気が付きませんでしたが、弱いながらも雨が降っていました。

「もしもし。」

「どうだった?」

「雨模様だよ。たいしたことないけど。」

「そう…」

もうすぐ帰るつもりでいたので、自宅に着いてから取り込めばいいと思いました。

しかし、家の近くまで来ると、そこそこ強い雨が降っていることを確認できました。

「これは…」

洗濯物はものの見事にびしょ濡れになっていました。湯本さんは心の中に込み上げてくるものを感じました。

「春樹、この雨はいつから降っていたの?」

「わからないよ。」

「あの濡れ具合だと、ママが電話をかける前から降っていた感じだけど?」

「そうだよ。そう言ったじゃん。」

「あなたは『雨模様』といったでしょ!」

「?」

小学生には少々難しかったかもしれません。

NEXT

スポンサーリンク


雨模様の読み方と本来の意味は?

私は「雨模様」を「あめもよう」と読んでいましたが、辞書の見出しは「あまもよう」となっていたので驚きました。

しかし、「あめもよう」でも問題ないようなので、どちらで読んでも構いません。

問題は意味の方ですね。

「模様」とは「様子」を意味するものではなく、元々は「もよい」で、これが変化して「もよう」→「模様」となったそうです。

「もよい」は「催す」のことで、「ある気分・状態を起こさせる」という意味があります。

このことから、「雨を催す」→「雨が振りそうな状態」を指す言葉として「雨模様」が使われるようになりました。

しかし、現在では「雨が降っている様子」の意味だと思って使っている方が多いようです。

本来は誤用なのですが、辞書によっては新しい意味として認めているものもあるようです。

言葉に変化は付きものですが、相反する意味が共存するのはいかがなものかと思います。

少なくともお天気キャスターの方は正しい意味を知っていてほしいですね。

スポンサーリンク