「世間ずれしている」と言われる人がいます。それはどんな人なのでしょうか?

世間ずれしている人とはどんな人?

ヘブンズコールを訪れた華原さんは久しぶりに先輩である諸星さんに会いました。

いつも笑顔を絶やさない人ですが、今日は妙に嬉しそうです。

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「華原さ~ん。」

「あ、諸星さん、お久しぶりですね。調子はどうですか?」

「聞いて下さいよ、4月から始まるドラマへの出演が決まったんです。」

「え、本当?凄いじゃないですか。どんなドラマですか。」

「恋愛コメディらしいですよ。」

「へー。どういう人を演じるんですか?」

「驚いて下さい、主人公の恋人になる男です。」

「デビュー作で準主役なんて凄いですね。きっと、才能があるんですよ(ゴリ押しでなければ)。」

「どうなんですかね?がんばりますけど。」

「どんな性格の人なんですか?」

「詳しくはわからないけど、世間ずれしている男だそうですよ。」

「ふーん。」

「自分で言うのも何ですが、僕はちょっと人とずれているところがあるのでピッタリな役かもしれません。」

「ずれてる?」

「ええ、笑顔が気持ち悪いとか言われちゃうくらいですからね。普通の人とは感覚が違うのかなぁ?」

「………ふふ…」

「どうかしましたか?」

「いや、何でもありません。とても興味深いですね。」

「ええ、どんなストーリーなのか楽しみですよね。」

「はい。」

華原さんの興味は「ストーリー」よりも、「脚本家が『世間ずれ』の意味を知っているのかどうか」に向けられていました。

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世間ずれの正しい意味は?

「世間ずれ」の「ずれ」とは「擦れ」のことです。

実社会の波に揉まれることを「擦れる」と表現した言葉で、「世間ずれしている」で「ずる賢くなる」という意味です。

この「擦れ」を「ズレ」のことだと思い、「世間からズレている変わり者」という意味だと思って使っている方が非常に多いのです。

確かに、何も知らない人が「世間ずれ」と聞いたらそのように解釈してしまうでしょうね。ごく自然な誤用かもしれません。

ただ、「世間」であって、「人(他の人)」ではないですからね。この辺が誤用に気づくヒントになっています。

もっとも、「ずる賢い」も「ズレている」も言われて気持ちの良いものではありませんので、「悪口に近い」という点では同じです。

どちらに解釈されても嫌がられるような言葉なので、敢えて使う必要はないと思いますよ。

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