自分の失敗を他人のせいにしてはいけませんよね?そう、責任転換なんて…あれ?転嫁でしたっけ?

責任転嫁?責任転換?

市川さんは「自分のせいで優勝できなかった」という現実と、そのことを監督に責められ続けたことで心を病んでいます。

マネージャーの京田さんはそんな市川さんが心配で声をかけました。彼女は市川さんが密かに思いを寄せている人です。

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「市川君…」

「京田さん…」

「顔色が悪いけど大丈夫?完全に治っていないのなら休んだ方が良いよ?」

「体は大丈夫なんです。でも、心が…」

「ひどいよね、監督は。」

「いえ、悪いのは僕の方ですから。」

「本当にそう思っているの?」

「え?」

「いくら怪我で調整が遅れていたからって、あれは十分オーバーワークと言っていいと思うの。監督も少しは分かっていたはずだけど、相当焦っていたのね。」

「焦っていた?」

「監督は3年契約だから今年の3月までなのよ。『3年連続優勝』を条件に、契約金を大幅に上げた上で期間の延長を申し入れていたみたいなの。」

「………」

「そのためには市川君の力がどうしても必要だったから、一か八かで無理をさせていたんじゃないかな?」

「そうだったんですか?それなのにあの人は全部僕が悪いみたいに言っているわけですね?」

「そう、市川君が真面目で監督に従順なのをいいことにね。」

「なんて人だ!責任転換もいいところだ!文句言ってやる!」

「待って!」

「止めないで下さい。」

「いや、あのね。責任転換じゃなくて責任転嫁だから気をつけてね…と言おうとしたの。」

「………」

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転嫁と転換の意味の違いは?

「責任転嫁」とは「本来自分が負うべき責任を他者に負わせる(なすりつける)こと」です。

これを誤って「責任転換」と言ってしまう方もいらっしゃるようです。個人的にはちょっと可愛い間違いだと思いますが。

「転嫁」は「自分の責任や罪などを他人になすりつけること」で、ほぼ「責任転嫁」という形で使われます(「罪転嫁」は聞かない。)

「転換」は「別の何かに切り替えること」で、「気分転換、配置転換」等と使います。

「責任転換」だとしたら、責任が複数なければ成立しませんし、常に自分に何らかの責任があることになります。

責任を他人に押し付けたいのであれば「責任転嫁」しないといけないわけです(しちゃいけませんよ!)。

どうせ転嫁させるなら「笑い」がいいですね。「わろてんか」って言いますし。え?違う?

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