皆さんの周りに「姑息な人」はいますか?私は会ったことがありません。

姑息な手段とは卑怯な手のこと?

今日はWBC(世界ボクシングクラブ)世界スーパーフライ級タイトルマッチが行われます。

平塚ジム所属の坂本選手と笹山ジム所属の猫内選手による王者決定戦です。

ボクシングファンの井上さんは前川さんとともに観戦に訪れました。

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「ボクシングのことはよくわからないけど、坂本って強いの?」

「特別強いというわけじゃないけど、結構強い。少なくとも猫内よりはね。」

「猫内は弱いの?」

「言われているほど弱くはないが、強いという印象はない。これまでだって、疑惑の判定勝ちが多いし。」

「疑惑の?」

「ジャッジを買収しているんじゃないかっていう噂があるんだよ。確証はないけどね。今日はその辺が不安だな。」

「じゃあ今日は坂本の応援をするんだね?」

「もちろんさ、あの程度のボクサーがチャンピオンなんて絶対嫌だよ。」

試合は坂本が優勢でしたが決定打は打たせてもらえず、判定に持ち込まれました。

リングアナウンサーが採点を読み上げます。

「116-112、113-115、113-115………以上2対1の判定により………」

「勝者、猫内!」

「(゚Д゚)ハァ?」

「猫内が勝っちゃったね。」

「ありえない!絶対にジャッジを買収してる!」

「絶対かどうかは…」

「わかるよ、これまでのあいつを見ていれば。毎回姑息な手段を使いやがって!」

「それはちが…」

「前川はボクシングを知らないからそう思うんだ!」

「いや、そうじゃなくて。」

井上君の怒りはしばらく収まりませんでした。

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姑息の本来の意味は?

「姑息」と聞くと、何だか「卑怯」というイメージが湧きますね。

しかし、姑息に卑怯という意味は全くありません。

「姑」は「しばらく」、「息」は「休息」のことで、「しばらく休む」。そこから「一時しのぎ」という意味になりました。

私も以前は卑怯な手段のことだと思っていましたが、それは周囲(というか大人)が間違って使っているのを聞いて育ったからでしょう。

「一時しのぎ」にはあまり良いイメージがないので、好ましくない印象が植え付けられたのかもしれません。

「姑息的治療」という医療行為があるので、「姑息=悪い」ではないのですけどね。

ボクシングの王者決定戦は姑息な手段ではチャンピオンになれませんが、王座防衛戦ならアリです。

ちなみに「姑息」は人の性格を表すものではないので、「姑息な人」は存在しません。

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