保身は悪いことではありません。しかし、その仕方と言い方には気を付けた方がいでしょう。

あなたの身の保身を守るとは?

深田出版に新しい情報が入りました。大手自動車メーカーで問題が起きたようです。

下鳥さんは里崎課長から、堀北自動車陸上競技部の監督である稲村氏のところへ取材に行くよう指示されました。

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「下鳥さん、また取材に行ってもらえる?」

「はい、今度はどこですか?」

「堀北自動車の陸上競技部だ。」

「ああ、駅伝で有名なところですね。」

「監督が部員に理不尽な指導や指示をしたらしい。」

「それは許せませんね。行ってきます。」

こうして、下鳥さんは堀北自動車のグラウンドに向かいました。

あの程度で入院とは情けない。メンタルの弱い奴は使えねーな。」

「こんにちは、稲村監督!」

「ああ、深田出版の方ですね。どうぞ。」

今年の駅伝大会は残念でしたね。」

「ああ、悔しいよ。」

「原因は何だったと思いますか?」

「やはり第1走者を務めた市川君だろう。インタビューで自己管理が出来ていない自分を責めていたし。」

「それは監督からの指示だったそうですが?」

「………アドバイスはしたかもしれないね。他人のせいにしたら世間から厳しい目で見られ、選手生命が終わりかねない。彼の将来を考えてのことだ。」

「本当にそうですか?自分の指導に問題があったことになれば立場が危うくなるから、全ての責任を市川さんに押し付けたんじゃないですか?」

「何ですって!」

「監督が考えていたのは市川さんの将来ではなく、あなたの身の保身を守ることじゃないですか?」

「聞き間違いかな?今、身の保身を守るとおっしゃいました?」

「そうです!」

「それ、本気で言ってるんですか?保身というのは…」

「!」

下鳥さんは慌ててグラウンドを出ていきました。

「………あの女、何しに来たんだっけ?」

そして、再び深田出版へ。

「ただ今戻りました。」

「どうだった?」

「衝撃の事実です!」

「………」

身の保身を守るは重言で…」

「………(そろそろ自分の保身について考えた方がいいんじゃないのか?)」

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保身の意味と使い方は?

「保身」とは「自分の地位・身分等を失うまいとする」という意味です。

高いステータスを誇る人ほど、今の立場を守りたくて必死になりますよね。

他人に迷惑をかけない方法であれば結構ですが、たいていは責任転嫁という手法に出るのでこの言葉の印象は悪いです。

それはさておき、「保身」は「身を保つ」なわけですから、「身の保身」、「保身を守る」はいずれも重言です。

「身の保身を守る」までいくと重度の重言になりますが、流石にそんな言葉を使う人は滅多にいないでしょう。

「保身」は「保身する」とはあまり言わず、「保身を図る」、「保身に走る」の形で使われることが多いです。

くれぐれも、あなたの身の保身を守るとは言わないように。

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