「忸怩たる思いだ!」と言ったことはありますか?それはどんな時でしょう?

忸怩たる思いとは悔しい思いのこと?

ラミレスに敗れて王座陥落となった猫内さんは、平塚ボクシングジムに移籍して再起を図りました。

悔しさをにじませる猫内さんですが、柳田会長は…

スポンサーリンク


「会長、今日からお世話になります。」

「ああ、がんばってくれ。」

「流石大手のジムだけあって、みんな強そうですね。」

「何を言う、君もなかなかのものだよ。」

「そんなことはありませんよ、大口叩いておきながらKO負けだなんて…」

「いやいや、ラミレス相手によく戦ったと思うよ。坂本も驚いていたしね。」

「本当ですか?」

「ああ、自分が戦った時とは比べ物にならないと言っていたよ。」

「………会長、実はあの試合、ジャッジを…」

「知っているよ。」

「え?」

「正確に言うと昨日知ったんだ。古畑さんという人から電話があってね。甥が申し訳ないことをしたと謝っていたよ。」

「そうだったんですか(ジャッジ買収のことは知らなかったのか?)」

「個人的に君を支援したいとも言っていたよ。」

「本当ですか?」

「君の戦いぶりに心を打たれたんだろう。君を嫌っていた練習生たちも、ラウンドが進むに連れていつの間にか応援していたらしい。」

「自分もそれを感じていました。大きな期待を。」

「うんうん。」

「でも、期待で終わってしまった。忸怩たる思いですよ。」

「ん?」

「え?何か?」

「いや、何でもないよ。」

「?」

「あ、そうそう。もう一つお知らせがあるんだ。」

「何でしょう?」

「試合の申し込みがあったんだ。」

「へー、誰からですか?」

「笹山さんからだよ。相馬君と戦えってね。」

「!」

「どうする?再起戦の相手としては厳しいと思うけど?」

「もちろん、受けて立ちますよ!」

新たな戦いが始まりました。

NEXT

スポンサーリンク


忸怩たる思いの正しい意味は?

「忸怩」の「忸」と「怩」は、いずれも「恥じる」の意味があります。

「忸怩」で「恥じいる様子」という意味になり、「忸怩たる思い」等と使います(「忸怩思い」とは言わないので注意)。

これを言葉の響きからか、「悔しい」、「歯がゆい」、「腹立たしい」のような意味で使う人がたまにいらっしゃいます。

「じくじ」が何となく「悔しい」を思わせるのかもしれませんが、誤用なので気を付けましょう。

昔、何かの番組で「苦しんでいる人たちがいるけど、自分では力不足で何の役にも立てない。」という気持ちを「忸怩たる思いです」と言っていた人を見ました。

気持ちは良くわかりますが、その誤用はいただけない。もし、正しい意味を知ったら忸怩たる思いになるでしょう。

実際には、こんな言葉あまり使いませんよね。普通に「恥ずかしい」と言えばいいだけのことですから。

でも、このような格式高い(?)言い方が必要な場合もあると思いますので、そんな時は使ってみましょう。

スポンサーリンク