「耳ざわりが良い○○」という言葉をたまに聞きますが、どういう意味なのでしょうか?

耳障りが良いとはどういう意味?

鶴亀テレビの人気音楽番組シグナルソング。最終審査に残ったのは4人。この中から上位3人にプロへ進むチャンスが与えられます。

最後に歌った滝沢さんの顔は自信に満ちていました。しかし、田辺さんは複雑な表情を浮かべています。

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「(いける!あの2人に勝つのは厳しいが、華原さんになら…。大体何でこの程度の子が…)」

「では、結果を発表いたします。1位、神谷君、2位、小泉さん、3位………」

「………」

「華原さん」

「!?」

「申し上げにくいのですが、滝沢さんは縁がなかったということで…」

「そんな、僕はほぼ完璧に歌ったつもりです。何がいけなかったんですか?」

「………それはちょっと答えられないですね。」

「納得いきません。教えてください、正当な理由があるのなら。」

「………」

「どうなんですか?」

実は田辺さんは華原さんの容姿を気に入り、下駄を履かせていたのでした。

「う、うん。君も素晴らしかったんだけどね、華原さんの歌声の方が耳触りが良かった。その差だよ。」

「耳ざわりが良かった?」

「そうだよ。」

「(白々しい嘘を。そもそも日本語が…)」

「これでいいかな?」

「………」

「ふふふ…」

「華原さん?」

「ああ、駄目だ、もう我慢できない!あはははははははははは…」

華原さんはついに腹を抱えてしまいました。

「………」

「………」

こうして滝沢君はめでたく3位になれましたが、その後田辺さんが同番組に出演することはありませんでした。

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耳触りならOK?

「耳ざわり」は「耳障り」と書きます。

この「障り」は「目障り」のそれと同じで、「聞いていて気に障る(不快に感じる)」という意味になります。

よって、「耳障りが良い」という言葉はありません。「耳障りが悪い」も同様です。

昔(そんなに昔でもないけど)、某掲示板に上記の間違い(平仮名でしたが)を見かけた私は、優しく指摘してあげました。

すると案の定、「『耳触り』のつもりで書いたんだけど?」という常套句が返ってきました。

「耳触りが良い」なら良しとする向きもあるにはありますが、一般的には認められていません。

それならば「聞こえが良い」、「響きが良い」で事足りるからです。

言った人が「耳触り」のつもりであったとしても、ある程度知識のある方が聞けば「御用だ!御用!(誤変換ではありません)」と言ってくるのは目に見えているので、避けた方がいいでしょう。

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