「怒り心頭」という言葉をよく聞きますが、何のことでしょうか?

怒り心頭ってどんな新党?

BBG18チームGのリーダー美咲さんはチームの後輩に厳しいことで知られています。

この日の反省会が終わり、美咲さんが控室に戻ると綾花さんだけがまだ残っていました。

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「綾花、まだ帰っていなかったの?」

「うん、ちょっとエゴサーチをね。」

「他人からの評価も大事だけど、ほどほどにしなさい。」

「はいはい。」

「綾花、『はい』は1回でいいと言ったでしょ!」

「………はい(ふん、1つ上で先輩ってだけで偉そうに。私より人気無いし、時々由希に負けるし。)」

「………(何を考えてるのか大体分かる。顔に出やすい子ね。)」

「………ところで、今日は何を長々と話していたんですか?」

「詳しいことはまだ決まってないけど、ファン感謝デーにファンとの記念撮影を取り入れたらどうかという話になったのよ。」

「ふーん。さすが涼子さん、色々考えますね。」

「これは杏那さんの提案らしいわよ。」

「はあ?杏那の?」

「どうかしたの?」

「何で私が杏那の提案に従わなければならないんですか?」

「嫌なの?」

「もちろんですよ。さんざんやる気のない態度を見せていた女ですからね。」

「あれは、たちの悪い人変なことを言われて情緒不安定になっていたからだって、由希さんが言っていたでしょ。」

「でも、そのせいでみんなの士気が下がり気味になったんですよ?」

「だからこそ、反省してファンのことを考えるようになったんじゃないの?ちゃんとみんなに謝ったじゃない。」

「そうですけどね。あの時は本当に怒り心頭でしたよ。」

「綾花、前に言ったでしょ。『怒り心頭』では意味を成さないって。」

「はいはい、覚えてますよ。怒り心頭に達しました。」

「『はい』でしょ!それに、覚えてないじゃない。」

「え?」

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怒り心頭に発する?達する?

「怒り心頭」は私が大嫌いな言葉の1つです。

「心頭」とは「心、心の中」という意味です。「怒り心頭」では「怒り心の中」となり、意味がわかりません。

略しているのでしょうが、そんな略し方はおかしいと思います。

略ならまだしも、「怒り心頭」で意味を成す(怒り浸透)と思っている方も少なくないのでかなり気になります。

これに比べれば「怒り心頭に達する」なんて誤用は可愛いものです。

正しくは「怒り心頭に発する」。激しい怒りが心の中に生じるという意味です。

これを「達する」と言い間違えてしまうのは、「心頭」に「頭」という字がある(頭のことだと思ってしまっている)ためでしょうね。

「達する」は「届く・至る」という意味です。

「怒り心頭に達する」だと元々あった怒りが心に届くということになるので、ちょっと意味がわかりません。

ちなみに「発する」の読みは「はっする」で良いと思いますよ。「ほっする」だと「欲する」みたいで変です。

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