「やっぱり」はよく使われる言葉ですが、正しく使えていますか?

やっぱりは考えを変える時に使える?

美咲さんの指示を誤解し、奇声を発してしまった綾花さん。

チームメイトの琴音さんが、休憩室で落ち込んでいる綾花さんに声を掛けましたが…

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「私は言われたとおりにしただけじゃん。それなのにあんな呆れ顔して…ひどいよ。」

「大丈夫?綾ちゃん。」

「………琴音か。」

「力いっぱい歌ったから疲れたよ。」

「………」

「綾ちゃんって声大っきいんだね。驚いちゃった。」

「ふん…」

「どうかしたの?何か悩みでもあるの?」

「なかなか2位に上がれないなと思ってね。」

「順位はファンが決めることだからね。」

「相変わらずのんびりしてるわね。」

「え?」

「あんたは9位でしょ。私と違って伸び代があるんだから、どんどん上げていかないと…」

「気勢を?」

「順位よ!もう奇声については触れないでくれる?」

「ごめんね(何で怒っているんだろう?変な声を出してた理由も気になるし。)」

「はぁ~。」

「あ、綾ちゃん何か飲む?たまには奢るよ。」

「そう…ありがと。」

「ミルクティーが好きだったよね?これでいい?」

「うん…」

「お金を入れてと…」

「(ミルクティ………おっと、今は甘い物を控えているんだった!)」

「これを…」

「ちょっと待って!」

「え?」

「(うーん…)」

「どうしたの?」

「(やめておくか…)」

「綾ちゃん?」

「琴音、やっぱり…」

「わかった。」

「え?」

ガタン!

「!?」

「はい、ミルクティー。」

「………ありがとう。」

「どう致しまして。」

「………(何なのよ、美咲さんも琴音も。私の人気を妬んでの嫌がらせ?)」

「………(泣いてる。そんなに嬉しかったのかな?)」

この日は綾花さんにとって散々な一日となってしまいました。

しかしこれは、後に綾花さんを襲う大いなる悲劇のきっかけに過ぎなかったのです。

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やっぱりの正しい意味は?

「やっぱり」には「元のまま。他と同様に。思ったとおり。何と言っても。」という意味があり、「やっぱり、電子書籍より紙だよね。」等と使います。

しかし、他人の話を聞いていると「やっぱり」の使い方を間違えていると感じることが多いです。

「Aにしようと思っていたけど、やっぱりBにした。」、「やろうと思ったが、やっぱりやめた。」、「期待していたけど、やっぱりだめだった。」等という使い方をしていませんか?

「やっぱり」に「変更」の意味はありません。故に、上のような使い方はおかしいのです。

では、そういう場合は何と言えば良いのでしょうか?難しいですね。

私の知る限りピッタリな(「変更」の意味がある)言葉はなさそうです。

強いて使うなら「結局」でしょうか?

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