「決戦の火蓋が切って落とされました」という言い方をよく聞きますが、何かおかしくないですか?

火蓋が切って落とされる?切られる?

日本のプロ野球が開幕しました。開幕戦は大いに盛り上がるので、スポーツニュースの注目度は高いです。

鶴亀テレビのスポーツニュースでは河野さんがプロ野球コーナーを担当していますが、村上さんは心配なご様子。

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「ついに開幕しましたね。村上さん。」

「ああ。」

「谷口君凄かったですよね。」

「そうだね。」

「あの雄姿を早くみんなに伝えたいな~」

「ねえ、河野さん。」

「何ですか?」

「わかっていると思うけど、出来るだけ公平にね。12球団あるんだから、ゲミックスや谷口投手のことばかり…」

「わかっていますよ。私も成長しているんですから。」

「そうだよね、うん。信じてるよ。」

ゲミックスウォリアーズの谷口投手は開幕戦を2安打に抑えて完封勝利を飾りました。

村上さんは谷口投手の大ファンである河野さんが偏った報道をしないか心配していました。そして…

「みなさん、こんばんはプロ野球コーナーの時間です!」

「今日はプロ野球のペナントレースが開幕。熱戦の火蓋が切って落とされました!」

その瞬間、村上さんは額に当てていたハンカチを落としました。

「しまった!俺自信が谷口投手を意識し過ぎて肝心なことを注意し忘れていた…」

河野さんは満面の笑みで谷口投手の雄姿を伝えていましたが、この後村上さんから何人かの視聴者から突っ込みがあったことを伝えられました。

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火蓋を切るの「切る」の意味は?

 

「火蓋」とは「火縄銃の火皿(火薬を盛る所)の火口(火をつける所)を覆う蓋」のことです。

この「蓋」を開ける動作を「切る」と言います。

「火蓋を切る」で「戦闘や試合を始める」という意味になり、「決戦の火蓋が切られた」等と使います。

「火蓋を切って落とす」と言ってしまうのは「幕を切って落とす(ある期間にわたる物事が始まること)」との混同によるものだろうと言われています。

「火蓋とは何か?」、「切るとはどういう意味か?」を考えずにいるから、つい言ってしまうのでしょう。

発砲の度にいちいち蓋を落としていたら拾うのが大変です。撃ったことはなくても、だいたい想像がつきますよね。

ちなみに、火縄銃と言えば「長篠の戦いの三段撃ち」が有名ですが、あれは俗説らしいですよ。

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