試合等があるなら、十分な準備をして待ち構えたいですね。そういうのを何と言いましたっけ?

手をこまねく?手ぐすねを引く?

相馬君との試合が決まった猫内さんですが、パンチ力の無さに不安があります。

しかし、移籍先の先輩である坂本さんが貴重なアドバイスをしてくれました。

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「試合まであと2ヶ月か。調子はどうだい?」

「悪くはないです。でも、相馬は結構強いんですよね。」

「彼は万能タイプだね。類まれなる才能を感じるよ。」

「………」

「しかし、笹山さんはお世辞にも良い指導者とは言えない。難攻不落とまでは行かないだろう。」

「やっぱりダメですか、あの人は。」

「猫内君のパンチのバリエーションの少なさがそれを物語っているよ。」

「………」

「ラミレス戦でもストレートとフックを単発で繰り返していただけだからね。他に何か教わらなかったの?」

「あの人、俺がいいフックを打てるようになったら『頭突きフック(フックを打つどさくさに紛れて頭突きを繰り出す高等反則テクニック)』を教えようとしたんですよ。」

「………」

「その後は『頭突きアッパー(アッパーを打つどさくさに紛れて(ry)』を教えるつもりだったんでしょうけど、試合で使う気がないと分かったら、もう何も教えてくれなくなりました。」

「………ある意味、凄い指導者だね。」

「俺って、実は良い所がないんですかね?パンチは弱いし。」

「君は動体視力と反射神経に優れていると思うよ。だからあれだけラミレスのパンチをかわせたんだ。」

「そうですか。でも、肝心の攻撃が…」

「そんな君に是非身に付けて欲しい技術があるんだ。試してみないか?」

「え?は、はい。」

猫内さんは坂本さんからある技術を教えてもらうことになりました。

「どうだい?」

「イケる、これならイケますよ!」

「よし、試合までに完璧に身に付けよう。」

「はい。ありがとうございます。」

「試合が楽しみだね。」

「ええ。相馬の奴、俺が手をこまねいているとも知らずに…」

「いや、こまねいてはいないだろう。」

「え?」

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待ち構えるのはどちら?

「こまねく」は「中国の敬礼の動作」ですが、今ではその意味が失われています。

「腕組みをする」という意味もあったため、「何もせずに傍観している」ことを「手をこまねいている」と言うようになりました。

本来は「こまく」でしたが、言いやすいためか、今では「こまく」が一般的です。

「こまく」でもいいのですが、「こまく」と言った方が「こいつ、知識があるな。」と思われて格好いいと思います。

それはさておき、「手をこまねく」を「準備して待ち構える」という意味だと誤解している人が多いそうです。

その意味なら「手ぐすねを引く」でしょう。

「くすね(薬煉)」は弓や弦に塗り付ける粘着剤で、戦の前に塗って敵を待ち構えていたことに由来します。

試合の前は手をこまねいていないで、手ぐすねを引きましょう。

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