「景色に圧倒される」という表現がありますが、違和感を覚えるのは私だけでしょうか?

「観客を圧倒する」は正しい日本語?

諸星さんが出演するドラマ「世間ずれした彼に惹かれて」がスタートしました。

華原さんはこのドラマをとても楽しみにしていたようです。

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主人公の久美さんは同じ大学でサークル仲間の葛城さんからデートに誘われました。

喫茶店でコーヒーを飲んでいると葛城さんがやってきました。

「おまたせ。」

「こんにちは。今日はどこへ行くの?」

「とりあえず図書館に行こうか。」

「図書館?」

「レポートを書くのに必要な本があるんだ。」

「でも…」

「どうしても行きたいんだよ。」

「分かったわ…」

久美さんはしぶしぶ一緒に図書館へ行きました。

目当ての本を借り、これからどこへ行くのかと思っていたら…

「大学へ行く用があるんだ。」

「大学?」

「そう。」

「私は…」

「頼むよ。」

「でも…」

「わがままを言わないでくれ。世界は君の都合では動いていないんだよ。さあ、行こう。」

「………」

久美さんは嫌々大学へ同行しました。

しかし、大学へ着くなり葛城さんは…

「あ、チケット取りに行くの忘れてた。」

「チケット?」

「例のコンサートのチケット、予約が取れたんだよ。」

「予約してたんだ。そんなに良いの?」

「ああ、彼らの観客を圧倒する演奏は圧巻だからね。」

「………」

「取ってきてくれる?」

「え?私が?」

「うん。僕はゼミの先生の所へ行って用事を済ませてからさっきの喫茶店で待ってるよ。」

「いや、あの…」

「じゃあまたね。」

葛城さんは行ってしまいました。

「何なの、あの人!これのどこがデート?世間ずれしてるにも程があるわ!」

「でも、そこが素敵♡」

END

出演

白鳥ララ

諸星昇太

元ネタ

真・女神転生デビルサマナー

「うん、期待を裏切らないわね。それに、観客を圧倒してどうすんの?」

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圧倒の意味は?

ある日、ラジオで「観客を圧倒させるパフォーマンス」という言葉を聞いて「観客を倒してどうするんだ?」と思いました。

「他を圧倒するパフォーマンスで観客を感動させる」じゃないのかと。

しかし、調べてみると、そういう表現(「感動した」のような意味)が普通に使われていることに気が付きました。

「素晴らしいもの」を見てそう言いたくなる気持ちもわからなくはないですが、「圧倒」にそんな美しい意味はありません。

「力が一段と勝り、相手を負かす。際立って優れた力で相手を押さえつける。力を見せつけて他を恐れさせる。」という意味です。

よって、圧倒するのは対戦相手やライバルのはずです。

例えば、画家が他人の描いた素晴らしい絵を見て「圧倒された(負けました)」と言うのでしたら分かります。

しかし、絵を描かない人が感動して「圧倒された」と言うのは誤用でしょう。

仮にその用法がアリだとしても、「圧倒させる(させられる)」は間違いです。

「圧倒」は他動詞なので、「圧倒させる」だと「他人に働きかけて圧倒する」ことになってしまいます。

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