テレビを見ていると「○○さんがおっしゃられたように」という言い回しをよく聞きますが、敬語として正しいのでしょうか?

おっしゃられるは正しい敬語?

中堅出版社「浅倉出版」にパートとして勤務している田中さん。

奥村課長が席を外している時に、「深田出版」の山中部長から電話がありました。

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「はい、かしこまりました。お伝えしておきます。」

しばらくしてから奥村課長が戻ってきました。

「課長」

「ん?」

「さきほど深田出版の山中部長から電話がありまして、新規のお仕事をお願いしたいので可能かどうか聞いて欲しいとおっしゃられていました。」

「………」

「あの、何か?」

「あのね、田中さん。『おっしゃる』はそれ自体が『言う』の尊敬語なの。だから『おっしゃっていました』でいいんだよ。」

「そうでしたか、ごめんなさい。」

「基本的なことだから注意してね。」

「はい、覚えておきます。」

奥村課長はすぐに深田出版に電話しましたが、山中部長は席を外しているとのことでした。

「田中さん」

「はい。」

「折り返し電話をいただけることになっているんだけど、急用を思い出したので外出してくる。電話が来たら、「お引き受けします」と答えておいて下さい。」

「わかりました。」

それから10分後、山中部長から電話がありました。

「申し訳ありません、奥村課長は急用で外出中です。さきほどの件については「お引き受けします」とおっしゃっていました。」

「………そうですか、ありがとうございます。また改めて連絡しますね。」

「はい(よし、今度はちゃんと言えた!)」

そう思った田中さんでしたが、周囲から妙な視線を感じました。

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二重敬語に注意!

「おっしゃられる」は本当によく聞きます。

いかにも頭の良さそうな権威ある人ですら普通に言いますし、国会中継を見ていても度々出てきますからね(正直、呆れます。)。

こういうのを「二重敬語」といいます。

他にも「拝見させていただきます」といった間違いをよく耳にします(「拝見する」は「見る」の謙譲語なので、「拝見します」でOK)。

また、電話の相手が社外(特に元請け)の人の場合は、いくら自分の上司でも「課長」をつけてはいけません。

同じ理由で、「おっしゃっていました」もアウト。「申していました」と言うべきです。

この辺りは本当に敬語の基礎なので、必ず押さえておきたいですね。

本当に頼みますよ、国会議員の皆様。

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