悪いことをしそうな人っていますよね。そんな人には監視が必要です。

厳しい目を光らせる?

灰沼学園は高校野球の強豪校ですが、最近は評判が悪いです。

深田出版の里崎課長は下鳥さんに、監督根本さんのところへ取材に行くよう指示しました。

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「下鳥さん、また取材に行ってもらえる?」

「はい、今度はどこですか?」

「灰沼学園の野球部だ。」

「ああ、春の大会で準優勝した…」

「監督が危険なプレイを指導しているという噂だ。」

「それは見過ごせませんね。行ってきます。」

こうして、下鳥さんは灰沼学園に向かいました。

「まったく、窮屈な世の中だ。俺たちは遊びでやってんじゃないんだよ!」

「こんにちは、根本監督。」

「…ああ、こんにちは(来たか…)」

「春の大会は惜しかったですね。」

「ええ、私の指導力不足ですよ。」

「指導というのは?」

「もっと必死にやらないとね。怪我を(させることを)恐れちゃいけない。」

「必死にやるのはいいですけど、危険なプレイは良くないですよね?」

「危険なプレイとは?」

「スライディングですよ。準決勝の東戸倉高校戦では負傷者が出ましたよね?」

「ええ、ちょっと残念でしたね。」

「本当にそう思っていますか?」

「どういう意味ですか?」

「ここでは毎日SATU人スライディングの練習をしているそうですが?」

「人聞きの悪い事を言うねえ。やっていますが、それはよけるための練習ですよ。」

「詭弁ですね。それが嫌で辞める人が多いそうですけど?」

「根性がないことを言い訳しているだけですよ。」

「いつまでもそうやってごまかせると思わないで下さい。我々はもちろん、近所の人だって厳しい目を光らせているんですよ。」

「今、何とおっしゃいましたか?厳しい目を光らせる?」

「そうです。」

「そりゃ変ですよ、お嬢さん。目を光らせるは…」

「!」

下鳥さんは慌ててグラウンドを出ていきました。

「あれ、もう終わり?拍子抜けだな。」

そして、再び深田出版へ。

「ただ今戻りました。」

「どうだった?」

「驚きです!」

「………」

「『厳しい目を光らせる』という言い方はおかしくて…」

「………(誰かこいつの言動に目を光らせてくれないかな?)」

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目を光らせるとはどういう意味?

「怪しい、危険と判断して警戒したり監視したりすること」を「目を光らせる」と言います。

いつだったか、ニュースを見ていて「厳しい目を光らせています」という言葉を耳にした時は強い違和感を覚えました。

「目を光らせる」は慣用句です。「目を光らせる」で1つの動作なので、そこに形容詞を付けるというのはかなり珍妙な言い方です。

「厳しい」という形容詞を付けたいのであれば、普通に「厳しい目で見ている」と言えばいいでしょう。

どうしても「目を光らせる」を使いたいのでしたら、副詞を使って「厳しく目を光らせている」とすべきです。

今後は正しい知識を身につけると同時に、ニュースの原稿を書く人に目を光らせた方がいいかもしれませんね。

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