機転が利く人って格好良いですよね。そういうのを何というのでしたっけ?

目鼻が利く?目端が利く?

大手洋服店「黒華」に勤務している水原さん。忙しい日々は続いていますが、ピークは過ぎたので少し楽になりました。

しかし、一緒に働いている八神さんの態度が気になり、なかなか気が休まりません。

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「いらっしゃいませ。」

「ありがとうございました。」

今日も黒華は多くのお客さんで賑わっていました。

しかし、お客さんの数がまばらになってきた頃、水原さんはあることに気が付きました。

「八神さん。」

「どうした?」

「店内を見ていて、気になったことがあります。」

「気になったこと?」

「はい、商品の配置なんですけど…」

水原さんはレジや入り口、道路に面した場所等に適切と思われる商品を配置してみてはどうかと提案しました。

「いかがでしょうか?」

「なるほど。よく気が付いたね、水原さん。」

「いえ。」

「君のように目鼻が利く人がいると助かるよ。」

「………ありがとうございます。」

「………何?今の間は?」

「え?いえ、何でもありません。」

「そんなことはないだろう。はっきり言いたまえ。」

「は、はい。目端が利くではないかと…」

「………何を言っているんだ?私は最初からそう言ったよ。」

「え?」

「君の聞き間違いじゃないのか?」

「は、はい。そうだと思います。」

「まったく、しっかりしてくれよ。ちょっと知識があるからって得意にならないでくれ。」

「申し訳ありませんでした。」

八神さんははっきりと「目鼻が利く」と言っていました。

一体いつまでこんな状態が続くのか?水原さんの精神状態は日に日に悪化していきました。

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正しい方とその意味は?

「目端」とは「状況を見計らう才知、眼力。」のことです。

「目端が利く」で「その場に応じてよく才知が働く・機転が利く」という意味になります。

良い言葉なのですが、「抜け目がない」というあまり好ましくない意味もあるので使用にはご注意を。

それはさておき、「目端が利く」を間違って「目鼻が利く」と言ってしまう方が少なくないようです。

確かに「目が利く(見分ける力が優れている)」、「鼻が利く(嗅覚に優れている)」という慣用句がありますからね、「目鼻が利く」もありそうな気がします。

しかし、実際には「目鼻が利く」という慣用句はありません。「目鼻がつく(大体の見通しがつく)」ならあるのですが。

「目が利く」、「鼻が利く」、「目端が利く」をセットで覚えると良いでしょう。

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