お客さんが何かに困っているようでしたら声をかけてあげた方がいいでしょう。しかし、言葉を間違えると…

どうかなさいましたか?どうかいたしましたか?

水原さんは無駄にプライドの高い先輩、八神さんへの対応に苦労しています

しかし、この日は…

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「水原さん、最近元気がないけど大丈夫?疲れがたまっているのかな?」

「いえ、大丈夫です(自覚がないのかしら?それとも性格が…)」

「疲れているとはいえ、仕事なんだからしっかりしてもらわないと。」

「はい………」

「ほら、あそこにいる女性。何か困っているように見えないかい?」

「あ、はい。」

「こういう時は『どうかいたしましたか?』と聞くものだよ。ほら、行った行った。」

「………はい(また間違えてる。逆らいたくはないけど、お客さんに失礼があってはいけないから今回も………ん!)」

水原さんは、その女性近くにいた彼氏見覚えのある人たちであることに気が付きました。そして…

「お客様、どうかいたしましたか?(彼ならきっと…)」

「え?あ、はい。あの…」

「違うなぁ。」

「!(あの男は…)」

「それを言うなら『どうかなさいましたか?』でしょ?ここは相変わらずだね(このお姉さん、どこかで見たような…)」

「大変申し訳ありませんでした。気をつけます(期待通り………かな?)」

「(やはりあの時の………。別れてなかったのか?いや、そんなことより…)」

水原さんは藤田さんの相談に乗り、洋服を購入してもらいました。

そして、有原君たちが帰った後…

「水原さん…」

「あ、はい。」

「さっきは恥をかかせてしまってすまなかった。」

「いえ、恥だなんて…」

「私は自分の未熟さを認めたくなくて君に当たってしまっていた。本当に申し訳ない。」

「………」

「もうあんなことはしないから、私が何か間違えていたらその都度教えて欲しい。」

「………はい。」

この日以来、八神さんが言葉のことで苛つくことはなくなりました。

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正しいのはどちら?

既に答えは出ていますが、正しくは「どうかなさいましたか?」です。

これを「どうかいたしましたか?」などと言おうものなら「お前の言葉がな!」と返されてしまいます。

「いたす」は「する」の「謙譲語」ですから、自分の動作に使います。

例えば「ご案内いたします」、「失礼いたしました」などです。

これに対して「なさる・される」は「する」の「尊敬語」ですから、相手の動作に使います。

例えば「お気になさらないで下さい」、「どうかされましたか?」などです。

「いたす」も「なさる」もよく使う敬語ですが、あまり意識して使い分けていないという人が少なくないと思います。

分かってはいても、つい言ってしまうこともあるでしょうから、ある程度練習しておいた方がいいかもしれませんね。

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