偉業を達成して脚光を集める人って格好良いですよね。あれ?浴びるでしたっけ?

脚光を集める?脚光を浴びる?

架澄さんたちと会話が弾んでいた涼子さんですが、一足先に帰ることになりました。

すると架澄さんが沙羅さんに対して…

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「じゃあ私、先に行くね。」

「うん。」

「あ、待って?」

「え?」

「肩に埃が付いてるよ。」

「本当だ、ありがとう。じゃあね。」

涼子さんは先に出ていきました。そしてその10秒後…

「グッジョブ、沙羅!」

「え?」

「また点数が上がったね。」

「………うん。」

「あー、やっぱりお嬢様気分の奴と付き合うのは楽じゃないわ。」

「………そうだね。」

ハリウッドなんて冗談に決まってるじゃん。あんなのを真に受けて『もっとがんばらないとね。』だってさ。超ウケるんだけどw。」

「ねえ架澄、私、こういう付き合い方は…」

「わかってるよ、私も好きでやってるわけじゃないから。面倒だもんね。でも、あの子の側にいて露出を増やさないと順位がね…」

「架澄は十分素敵だと思うよ。」

「だめだめ。私ら地元じゃ『絶世の美少女』だったかもだけど、こっちじゃ普通。涼子とつるんでなかったら遥香ちゃんにも勝てないよ。」

「………」

「いずれ美咲さんたちにも勝てる日が来ると思うから、それまでは我慢しようよ。」

「う、うん。」

「とは言え、疲れるよね。沙羅もしょっちゅう気を遣ってるし。」

「………私は…」

「ま、これも仕事だと思って割り切ろう。今度のファン感謝デーはファンとの記念撮影があるから、涼子の近くにいさえすれば今まで以上に脚光を集められると思うんだ。」

「架澄…」

「大丈夫、上手くいくって…」

「脚光は『浴びる』だよ…」

「………そう、ありがと。」

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脚光は注目と同じ意味?

「脚光」とは「舞台前方の床から役者を照らす照明。フットライト。」のことです。

「脚光を浴びる」で「舞台に立つ、世間から注目される。」という意味になります。

マスコミの記事を見ていると「○○に世界が脚光」等と書かれていることが少なくないですが、意味が分かりません。

「○○が世界から脚光」なら、まだ分かるんですけどね(「を浴びる」を省略したものとみなして)。

恐らく「脚光」を「注目」と同じ意味で使えるとでも思っているのでしょう。「脚光する」という言葉はありませんので気を付けて下さい。

「脚光を集める」という言葉もたまに目にしますが、「注目を集める」との混同でしょう。

また、「注目を集めるは重言だ」という説(「注」に「集める」の意味があるから)がありますが、私はそうは思いません。

「注目」は「気を付けてみること、関心を持って見守ること。」という意味ですので、集まる必要などありません。

「注目を集める」が重言であるなら(「注目される」が正しいなら)、「注目」は一人では不可能ということになってしまいますからね。

「脚光」は「浴びる」ですが、「注目」は「集める」でも「浴びる」でも構わないと思います。

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