悪事がバレないように口車を合わせる人たちって嫌ですよね。あれ?口裏でしたっけ?

口車を合わせる?口裏を合わせる?

病室を出た2人は涼子さんの指示で屋上へ行きました。

そこで架澄さんが聞かされたのは…

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「何であんな噓ついたの?」

「私はね、警備や安全性の事を考えて『抽選にしよう』と言ったの。」

「は?」

「でも、杏那ちゃんが『全員が良い』って聞かなくてね…」

「それとこれと、何の関係があるの?」

「沙羅さんの怪我は、杏那ちゃんにも責任があると思わない?」

「(沙羅さん?)そうかもしれないけど…」

「あの子は感情で動き過ぎるの。だからたちの悪い女に何か言われたくらいでおかしくなったのよ。」

「(女だったのか…)」

「今回の件で反省すれば、少しは大人しくなるかな?」

「より反省させるために、敢えて沙羅を苦しめたってこと?」

「ええ。だから、架純さんも『聞いた』と言ってね。私だけだと信憑性が薄いから。」

「沙羅が可哀想だと思わないの?友達でしょ!」

「ねえ架澄さん。もう終わりにしない?」

「(架澄さん?)何をよ。」

「友達のフリよ。」

「………な、何言ってるのよ、私たち友達でしょ。」

「どうして嘘をつくのかしら…」

「え?

「あなたたちが何の目的で私につきまとってるか、気付いてないとでも思ってるの?」

「(涼子ってこんな性格だったっけ?っていうか、バレてたの?)」

「協力する気がないなら、今後は他の子と仲良くさせてもらうわ。」

「え?」

「例えば小春ちゃんとか。順位の変動が楽しみね。」

「そ、それは…」

「よく考えてね、架澄さん。」

「う…」

「そんなに深刻に考えなくていいのよ。杏那ちゃんの元気がなくなって、順位が落ちるまででいいから。」

「わ、わかったよ。少しの間だけでいいなら口車を合わせるよ。」

「口裏でしょ!」

「!(ビクっ)」

「私の品位を落とすような言葉を使わないでよね!」

「悪かったよ(どの口が言うんだよ!)」

ファンの暴走を好機と捉え、再び杏那さんを陥れようとした涼子さん。

しかしこの時、涼子さんは致命的なミスを犯していたのです。

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正しいのはどちら?

「その人の心中を察することの出来るような話しぶり」を「口裏」といいます。

「口裏を合わせる」で「事情を知っている者同士が、話の内容が食い違わないような話し方をする。」という意味になります。

これを「口車に乗せる」と混同して「口車を合わせる」と言ってしまう方がいらっしゃるそうです。

「口車」は「人を騙すように、上手く言い回すこと。」です。

「口車に乗せる」で「上手く言いくるめて騙す。」という意味になります。

「口裏を合わせる」には冒頭のように悪いイメージがありますが、必ずしも悪いことではありません。優しい口裏合わせもありますから。

それに対して「口車に乗せる」は明らかな「悪」です。口車に乗せるのは悪人だけにしましょうね。

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