「垣間見せた」という言葉をよく耳にしますが、日本語として正しいのでしょうか?

垣間見せるという言葉は正しい?

ついにこれまでの悪事を認めた涼子さん。

美咲さんと由希さんはその理由を問い詰めますが…

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「架澄と沙羅のせいよ。」

「どういうこと?」

「私に『近づき難い』と感じている子が多い中、2人は積極的に話しかけてきて、すぐに仲良くなれたわ。」

「覚えていますよ。羨ましいと思いました。」

「私も嬉しかったわ。あいつらの本心を知るまではね。」

「本心?」

「あいつらは私の人気にあやかりたかっただけ!それに気付いた時の私の悔しさがどれほどだったか分かる?」

「………」

「杏那たちの人気が美咲たちを上回ったのはその頃。もう、敵にしか見えなかった。」

「何で私たちに話してくれなかったの?」

「よく言うわね。私の気も知らないで綾花たちを応援していたくせに。」

「それは…」

「みんな、私のことなんて考えてないんでしょ?はっきり言ったら?」

「………」

「それは違うよ!」

「?」

声の主は架澄さんでした。

「架澄さん…」

「ふん、何が違うのよ?一番不愉快なのはあんたなんだけど?」

「たしかに私は嫌な奴だったよ。申し訳ないと思ってる。」

「今更何よ。あんたたちなんか…」

「でも、沙羅は違う!」

「どう違うのよ。」

「沙羅は、本当に涼子と友達になりたいと思ってたんだよ。」

「え?」

「でも、私に気を遣って、本心を言い出せなかったの。我慢して私に合わせていたんだよ。」

「う、嘘よ。」

「嘘じゃないよ。涼子の髪に付いていた小さな埃を取ってあげたのを覚えてる?あれは本当に涼子を思ってのことよ!」

「………」

「あの時だけじゃないよ。何度も涼子にそういう気持ちを垣間見せていたのに!」

「(垣間見せる?この流れでボケ?)」

「(良い所だったのに…だめ、笑っちゃう…)」

「私の…思い込みだったのね…」

「(え?間違いに気付いてないの?)」

「(動揺していたのが幸いしたみたいね…)」

「そうとも知らずに私は、沙羅を、杏那ちゃんたちを傷つけてしまったのね…」

「涼子…」

つづく

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垣間見るの意味は?

「垣間見る」とは「隙間からこっそり覗いて見る。ちらっと見る。」という意味です(「垣間」は垣根の間)。

「彼女の何気ない仕草から、誠実な人柄が垣間見えた。」等と使います。

普段からそうに見えるのに「垣間見えた」と言う方がいますが、それは使い方を間違えています。

また、「垣間見せる」という言葉をよく聞きますが、それだと「隙間からこっそり覗き見させる。」となりますので、少し不自然です。

隙間からとは言え、見せつけるなんていうのはあまり感心しませんしね。「垣間見る」は見る側の言葉なのです。

他に、「垣間聞く」という言葉も使われていますが、そういう言葉はありません(そもそも変換できませんよ)。

ちなみに、「垣間触る」、「垣間味わう」、「垣間嗅ぐ」は使われていないようなので安心しました(これが使われていたら怖い)。

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