「勝るとも劣らない」はよく使われる言葉ですが、誤用が多い気がします。

勝るとも劣らないとは互角のこと?

高校サッカーインターハイで優勝した呈皇学園。

キャプテンの本上君はエースストライカー藤堂君の実力は認めているのですが…

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「おい、藤堂。」

「………」

「聞いているのか?」

「え?何?」

「お前、最近集中してないな。そんなことでどうするんだ?」

「すまない、この前の大会のことを忘れられなくてね。」

「いつまで優勝の余韻に浸っているんだ?次のことを考えないと…」

「そうじゃない。彼のことだよ。」

「彼?」

「ウチのディフェンダーを華麗に抜き去ってシュートを決めた町屋西の彼だよ。」

「ああ、たしか武内君だったっけ?見事だったな。」

「チームとしては断然ウチの方が強かったが、彼のセンスは素晴らしかった。」

「まあ、そうだな。」

「あの才能は僕に勝るとも劣らないなぁ。」

「珍しいな、自信過剰なお前が負けを認めるなんて。」

「はあ?いつ僕が負けを認めたんだ?」

「だって、今…」

「勝るとも劣らないと言ったんだよ。人の言うことはよく聞いて欲しいなあ。」

「………」

「さて、シュートの練習でもするか。じゃあな。」

「………よく聞いていたんだけどな。少なくとも頭の方はあいつの負けだろう。」

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勝るとも劣らないの正しい意味は?

「勝るとも劣らない」とは「勝っていることはあっても、劣っていることはない。」という意味です。

つまり、比較対象と「互角」ではなく「互角以上」です。

よく聞く言葉ですが、私の経験上「互角・優劣をつけ難い」という意味で使われることがほとんどです。

正確にはその人がどういう意味で使っているのか分かりませんが、話の流れからして「互角」と言いたいのだろうと感じることが多いです(それなら「負けず劣らず」が適切でしょう)。

ただ、それはまだマシな方で、「負けるとも劣らない」という言葉を使っている人も結構多いのです。

これは一体どういう意味なのでしょうか?「負けはしないし、劣りもしない。」と言いたいのでしょうか?

それとも「負けはするが、劣りはしない。」という深い(?)意味なのでしょうか?

いずれにせよ間違いですので、「勝るとも劣らない=互角以上」と覚えておきましょう。

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