「出発進行」という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、意味を知っている人となると…

出発進行とは出発するときの掛け声?

浦沢さんは次男の次郎君を連れて出かけることにしました。

車で駅前まで行き、電車で目的地に向かいます。

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「次郎、忘れ物はない?」

「ないよ。お母さんこそ大丈夫?」

「私は大丈夫よ。財布も持ったし。」

「ならいいね。よし、出発進行!」

「………」

「どうかしたの?」

「(まあ、いいか。)何でもないわよ。ちゃんとシートベルトしてね。」

「? うん。」

浦沢さんたちは駅に向かい、無事に電車に乗れました。

そして発車時刻となり、電車が動き出すと次郎君が…

「出発進行!」

「………」

周囲を見回すと、何人かの乗客が笑いを堪えているように見えました。

さっき教えていれば………と後悔した浦沢さんでした。

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出発進行の正しい意味は?

「出発進行」を「出発するときの掛け声」だと思っている方が多いと思われますが、全然違います。

「出発」とは「出発信号機」のことで、「進行」は「現示(出発信号機の表示)」の内の1つです。

「出発信号機」は列車の追突事故を防ぐために設置された信号で、「進行」は「路線最高速度での運転が認められる」ことを指しています。

運転士が「出発進行」と言っているのはそれを口に出して確認しているだけであり、「出発します」という意味ではないのです。

よって、「出発進行」と言っても出発しないことはありますし、走行中に言うこともあります。

そもそも、「出発」と「進行」は似たような意味ですから、発車を意味するならどちらかで良いでしょう。

現示は他にも「減速」、「注意」、「警戒」、「停止」がありますので、「出発減速」もあるわけです。

最近の誤用例として、子ども向けアニメの映画がありました。本当に、子どもに間違いを教えるのは止めて欲しいですね。

過去には列車を扱ったドラマであるにもかかわらず、堂々と誤用している番組がありました。

誤用が定着していますが、私は嫌いです。

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