「○○であると分析した」という言い方をよく聞きますが、分析の意味を勘違いしていませんか?

分析とは見解を述べること?

元浜グレイトホーネッツは東京ゲミックスウォリアーズと対戦。

上坂監督は相手の4番、広岡選手を軽視する和田投手コーチに苦言を呈しました。

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「1点差で最終回か。何とか逃げ切りたいですね。」

「3人で終わらせて、クリーンアップに回さなければいいんだがな。」

「そうですね。今年も大野には苦しめられていますから。」

「………ああ。」

最終回、ゲミックスはツーアウトながらランナーを3塁に置き、3番の大野選手がバッターボックスに入りました。

「監督、ここは敬遠した方が良いんじゃないですか?」

「4番の広岡と勝負か?」

「そうですよ。広岡の方が抑えられる可能性が高いはずですから。」

「それは賢明ではないな。」

「何故ですか?得点圏打率を比較してみれば…」

「広岡を侮ってはいけない。」

「え?」

「4番が前の打者を敬遠されて燃えないと思うか?」

「しかし…」

「俺は、広岡はそういう状況で力を発揮するタイプだと分析している。」

「違いますよ、監督。分析…」

「そんなことはない!ここは大野と勝負だ!」

「分かりました(面倒くさいからいいや。)」

試合は、大野選手の逆転サヨナラツーランホームランで幕を閉じました。

「………」

「………」

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分析の正しい意味と反意語は?

「分析」とは「複雑なものをその要素に分けて、はっきりさせること。」です。

見解や予想を述べる時に「○○だと分析した」という方が多いですが、間違いです。

「分」は「分ける」で、「析」には「ばらばらに切り離す」という意味があります。

切り分けたのですから、そこから得た結果を一言で「○○だと分析した」と言えるわけがありません。

「分析」は「手法・過程」であり、「結論・結果」ではないのです。

「○○の原因は△△であると分析した」等という使い方もよく耳にすると思いますが、誤りなのです。

それを言うなら「分析した結果、○○の原因は△△であると分かった。」等となります。

他の例で言うと、

誤:「この液体は、人体に有害であると分析した。」

正:「この液体を分析した結果、人体に有害だと分かった。」

となります。分かりにくいと思った方は「分析」を「研究」に置き換えてみるとよく分かると思いますよ。

プロ野球の「12球団の戦力分析」で考えてみましょう。

例えばですが、「投手」と「野手」に分ける、投手なら「先発」と「中継ぎ」に分ける、先発なら「右」と「左」に分けて考えるわけです。

くどいようですが、「このチームが優勝候補だと分析した」は誤りです。

さて、「分析」の反意語はご存知でしょうか?

実は、「総合(別々のものを1つに合わせること)」なのです。

よって、「総合的分析」は矛盾した言葉です。気を付けましょう。

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