「敗軍の将は兵を語らず」と言いますけど、「兵」って何のことでしたっけ?

敗軍の将は兵を語らずの「兵」は兵士?

元浜グレイトホーネッツは1点ビハインドで最終回を迎えましたが、逆転のチャンスが巡ってきました。

上坂監督は選手を信じていますが、聖澤打撃コーチは…

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「ナイスバッティング!」

「上手く打ちましたね。」

「逆転のチャンスだ。次は…」

「篠塚です。」

「頼むぞ…」

「監督、ここは代打を出した方がいいんじゃないですか?」

「何を言う、3番だぞ。」

「でも、今日はここまでノーヒットですよ。」

「だからこそ、今度は打つと思わないか?」

「しかし、最近はあまり調子が…」

「大丈夫だ。俺は篠塚を信じている。」

「………」

監督の期待も虚しく、篠塚選手は併殺打となりました。試合終了です。

「………」

「だめだったか。あまり言いたくはないが、今日は篠塚のせいで負けたようなものだ。」

「そんなことはない。俺の采配ミスだ。あいつは悪くない。」

「悪くないということはないと思いますよ。何度もチャンスを…」

「聖澤、そんなに選手を責めてはいかん。」

「しかし…」

敗軍の将は兵を語らずと言うだろう。」

「え?」

「監督たる者は、負けた責任を選手に押し付けてはいけないんだよ。わかるな?」

「………はい(監督の頭があまり良くないことは)」

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ことわざの正しい意味は?

「敗軍の将は兵を語らず」とは、「失敗した者は、その事について言う資格がない。」という意味です。

この「兵」は「兵法(戦の方法・戦略)」のことなのですが、「兵士・兵隊」のことだと思い込んでいる方が少なくないです。

スポーツで、負けた方の監督が「選手についてあれこれ言わない」という意味で使っているのをたまに目にしますが、間違いです。

正しくは「(負けた)戦い方について言い訳がましいことを言わない」ですので、「将」に当たる方は気を付けて下さいね。

ちなみに、このことわざは「史記」の「淮陰侯伝」に由来しますが、「兵法を語った人」が悪かったわけではありません。

その人はあくまで「敗軍の戦略家」であり、敗因は彼の戦略を採用しなかった上司です。

いつの時代でも、部下の意見に耳を傾けない上司はダメですよね。

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