「奇遇ですね、 私もです。」というセリフをよく聞きますが、奇遇ってどういう意味でしたっけ?

奇遇とは奇妙な偶然のこと?

早川さんが洗濯物を取り込んでいると、沢村さんが買い物を終えて帰ってきました。

その後、夕飯の話題になりましたが…

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「こんにちは、早川さん。」

「こんにちは、沢村さん。お買い物ですか?」

「ええ、今日は買いたいものが安かったから。」

「スーパー凄安ですか?」

「ええ。助かるわよね。」

「あら、サンマを買ってきたんですか。」

「美味しそうだったから。」

「ウチも今日はサンマにしようと思っていたんですよ。」

「そうなんですか。」

「奇遇ですね。」

「奇遇?」

「はい。そういうことって、あんまりないと思うんで。」

「………」

「じゃあ、夕飯の支度があるのでまた。」

「え、ええ。」

早川さんは自宅に入って行きました。

「………私たちはいつもここで会っているわよね?」

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奇遇の正しい意味と使い方は?

「奇遇」とは「思いがけない出会い・奇妙な巡り合わせによる出会い」という意味です。

「偶然、考えや行動が一致した・境遇が似ている」等の場合に「奇遇ですね、 私もです。」と言う方が非常に多いのですが、誤用です。

恐らく「奇遇」を「奇妙な偶然」という意味だと思っているのでしょう。

分からなくもないですが、「ぐう」の字が違います。

「奇遇」の「遇」は「会う」です。「奇」には「不思議なこと」という意味がありますので、「思いがけない出会い」となるのです。

「こんな所で会うなんて、奇遇ですね。」が一般的な使い方です(「私もです」にはつながりません)。

これに対して、「偶然」の「偶」は「たまたま」です。「たまたま起こる」ことを「偶発」といいますよね?

「奇」だと「思いがけない偶然」のような意味になるのでしょうか?

「偶然」は「思いがけない」ものだと思うので、そんな熟語は要らないかなと思います。

「奇遇ですね」が使えるのは出会った場合のみですので、間違って使わないように気を付けましょう。

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