あまり好ましくない状況を指して「体たらく」という言葉が使われることが多いですが、どういう意味なのでしょうか?

体たらくとは悪いこと?

東戸倉高校野球部の監督を務める七瀬さん。夏の予選ではその手腕に疑問符がつきましたが、選手の信頼は得られるのでしょうか?

守備練習では監督による鬼のノックが炸裂しました。渡辺君は何を思うのか?

スポンサーリンク


「ショート!」

快音がグラウンドに響き渡りました。

「(相変わらず上手いな。現役時代、バッティングだけは凄かったという噂は本当らしい。)」

「セカンド!」

「(でも、何なんだろうなこの人。息子の入学と同時に監督就任なんて…)」

「サード!」

「(監督経験はあるらしいけど、素人っぽいんだよな。夏は先輩たちの力であそこまで行けたけど。)」

「ファースト!」

「(決勝戦を除けば影が薄かったけど、新チームになってからは人が変わったようだ。」

「渡辺!お前の番だ!」

「はい!(とりあえず様子を見るか。)」

守備練習が終わった後、監督から話がありました。

「守備は悪くない。しかし、甲子園出場校と比較するとかなり見劣りすると感じた。」

「………(守備が下手で代打要員だった人に言われたくないんですけど。)」

「僅かだったとはいえ、トンネルや目測の見誤りがあったのもいただけない。」

「………(やっぱり不安だな。)」

「試合であんな体たらくな守備をやっていたら絶対に勝てないぞ!」

「はい!(監督がこんな体たらくでは秋大も厳しいな。)」

NEXT

スポンサーリンク


体たらくの正しい意味と使い方は?

「体たらくぶり」、「体たらくな生活」、「体たらくな人」。

こんな使い方を聞いたことがあると思いますが、全て間違いです。

「体たらく」とは「有り様、様子、姿」という意味の名詞であり、形容詞ではありません。

よって、「体たらくな」という言い方はしないのです。

しかし、現実には(おそらく)「だらしない、なさけない」等の様子を「体たらく」と表現している例が非常に多いです。

何故こんな間違った使い方がされるのかと言えば、「体たらく」は悪い時に使われる言葉だからです。

「入社初日から遅刻する体たらく」とは言っても、「入社1年で部長に昇進する体たらく」とは言わないのです(「こんな」、「そんな」は悪い時に使うので「こんな(そんな)体たらく」という使い方はOKです。)。

そのため、「体たらく」=「悪い」という勘違いが生まれてしまったようです。

悲しいことに、新聞にも普通に登場する体たらくです(笑)。

ちなみに、誤用している人がどういう意味で使っているのかは定かではありません(「悪い」と表現したのはそのためです。)。

できれば教えて欲しいですね。

スポンサーリンク