みなさんは「大変なことになっています!」と聞いて、どんな状況を思い浮かべますか?

大変な偉業とはどんな偉業?

プロ野球のペナントレースもあと僅か。ホーネッツは既に最下位が決まっています。

聖澤打撃コーチは、最近になって打撃好調な篠塚選手を複雑な思いで見ていました。

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「よし、行った!」

篠塚選手は2回のソロホームランに続き、3回にスリーランホームランを放ちました。

「凄いぞ、篠塚。」

「今日は絶好調ですよ。」

「そのようだな(何故それをもっと早くやってくれなかったんだ?)」

「全てコーチのお陰です。」

「いや、お前の実力だよ。」

「いえいえ、コーチの大変なアドバイスがあったからこそです。」

「………そうか(大変なアドバイス?何か変なこと言ったかな?)」

篠塚選手は5回にツーランホームラン放ち、8回は満塁で打席が回ってきました。

「満塁か…ちょっと待て、もしホームランが出れば…」

篠塚選手はここでもホームランを打ち、サイクル本塁打を達成しました!

「………半端ないな、あいつは…」

篠塚選手はとても嬉しそうな顔で聖澤打撃コーチの所へ来ました。

「やりましたよ!史上初だそうです!」

「素晴らしいな、感動したぞ!」

「僕もです。自分で言うのもなんですが、大変な偉業ですよね?」

「………ああ(なんか気持ちの悪い言い方だなあ)。」

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「大変な」の適切な使い方は?

「大変な」は「程度が甚だしい」という意味の形容詞ですが、通常は「大変な事態」のように、好ましくない時に使われます。

嘘だと思う方は「大変な」で検索してみて下さい。「まずいこと」や「苦労すること」に関する記事ばかりが出てくるはずです。

数年前、ある番組でアナウンサーが「大変なことになっています」と言っているのを見ました。

一体何があったのかと思ったら、イベントが大盛況であることを伝えているだけでした。紛らわしいにも程があります。

「大変なこと」と言われたら、「何か良くないこと」と思うのが普通ではないでしょうか?

「大変な助言」だと、「常識外れな助言」と受け取られかねません(あまり聞きませんが)。

「大変な偉業・名誉」は普通に聞きますが、かなり違和感があります。

「大変」を使いたいのでしたら「大変素晴らしい偉業」のように副詞にすれば良いのです。こちらは良い時でも悪い時でも使えます。

「大変な」と「大変」ではだいぶイメージが違うのだということを覚えておきましょう。

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