立身出世の関門のことを「登竜門」と言いますが、本来の意味をご存じでしょうか?

登竜門とは立身出世の関門のこと?

涼代高等学校は、数多くの芸能人が輩出していることで有名です。

2年生の菜美恵さんは女優を目指し、ゴーレムプロダクション主催の美少女コンテストに出場。しかし、にはよくわからないようで…

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「無事に会場入りできた。上手くいきますように…」

菜美恵さんは校内でもそこそこの美少女ですが、緊張しやすいタイプ。落ち着きたいところで、母から電話がかかってきました。

「なに?お母さん。」

「菜美恵、今どこにいるの?スーパーに買い物に行ってほしいんだけど。」

「何言ってるの!美少女コンテストの会場だよ。今日だって言っておいたじゃん。」

「ごめんなさい。よく分からなくて、ゴーヤ何とか…」

「ゴーレムプロダクション!ゴレプロだよ。私が女優を目指してるの知ってるでしょ?」

「それは知ってるけど、何をしてるの?」

「だから、美少女コンテストで入賞してスカウトされるの。」

「そんなに凄いコンテストなの?」

「ああ、面倒くさいなぁ。登竜門よ!」

「ええ、本当!」

「そうだけど、何か?」

「ううん、いいの。じゃあ夕飯の支度して待ってるからね。」

「何なのよ、もう。」

この電話が原因だったかどうかはわかりませんが、菜美恵さんは自分をうまくアピールできず、残念な結果になってしまいました。

「ちょっと失敗しちゃったなぁ。でも、チャンスはまだあるから次はがんばろう。」

帰宅すると、母が豪勢な食事を用意して待っていました。

「何これ?今日は何かあったの?」

「もちろん御祝いよ。」

「誰の?」

その日の夕飯は、非常に気まずいものとなりました。

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登竜門の由来と本来の意味は?

「登竜門」は「立身出世のための関門」という意味で使われていますが、由来からすると誤用です。

「竜門」は中国の黄河中流の急流で、これを登った鯉は竜になるという言い伝えがあります。

多くの人が「登竜門」と呼んでいる「関門」は、正しくは「竜門」に当たります。

そして、その竜門を登る(突破する)ことを「登竜門」というのです。

つまり、登竜門の本来の意味は「立身出世の関門」ではなく、その関門を突破することなのです。

上記の誤用は、「竜門を登る」の本義を「登竜の門」と誤解したことにより生まれたそうです。

実際には誤用の方が有名で、辞書にもそのように載っていますが、私はテレビで「試験」や「試練」のことを「登竜門」と呼ぶのを見るたびに突っ込みたくなります。

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