プロ野球の日本シリーズでは「逆王手」という言葉をよく聞きます。しかし、何かおかしくないですか?

逆王手とは、どちらもあと1勝の状態?

エレクロムは日本シリーズに出場しましたが、金村投手しか勝てずに2勝3敗。

王手をかけられている烏丸監督は不安な表情を見せています。

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「大丈夫ですか監督?元気がなさそうですが。」

「そうか?すまないな、監督がこんな調子で。」

「無理もないですよ。厳しい状態が続いているんですから。」

「せっかくお前で初戦を取ったのに、その後に3連敗。第5戦もお前が投げなきゃ落としてたな。」

「相手も強いですからね。」

「疲れている所悪いが、状況によってはリリーフを頼めるか?」

「いつでもいけますよ。明日先発してもいいし。」

「勝つためとは言え、無理はさせられんよ。お前は大事なエースだからな。」

「エースだからですよ。言ったでしょ、僕を頼って下さいと。」

「お前は本当に頼もしいな。」

「これくらい当然ですよ。それよりも、今日の試合をがんばりましょう。」

「そうだな、何だか勝てる気がしてきたぞ。」

「勝ちましょう、勝って逆王手ですよ!」

「………そ、そうだな。」

試合は先発が早々にノックアウトされ、金村投手がマウンドに上がることはありませんでした。

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逆王手の正しい意味は?

将棋において、「王手」とは「勝利まであと1手」の状態です。

そして、相手の王手を消すと同時に、王手をかけた状態を「逆王手」と言います。

私が初めて「逆王手」という言葉を知ったのは2003年の日本シリーズ(ダイエーと阪神による内弁慶シリーズ)だったと記憶しています。

王手をかけられていたダイエーが勝って3勝3敗の五分に戻した時に「逆王手」という文字を目にしたのです。どこが逆やら。

当時も違和感を覚えたのですが、「そういう野球用語なのかな?」と思いました。それが間違いだと知ったのはかなり後です。

日本シリーズは先に4勝した方が日本一です。「あと1勝」になったからといって、相手の「あと1勝」が消えるわけではありません。

ではどう言えば良いのか?多くの方は「王手」という言葉を思い浮かべたと思います(私もです)。

残念ながら「両王手」は「2枚の駒で同時にかける王手」なので、「どちらもあと1勝」とは異なります。

一番適切なのは麻雀用語の「追っかけリーチ」なんだそうですが、これが定着する日は来るのでしょうか?

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