どんなに強い人でも負けることはあります。一敗地に塗(まみ)れたくらいで………え?

一敗地に塗れるとは一回負けること?

中学2年生の隼人君は、入学以来ずっと学年トップの成績を収めていました。

しかし、先日のテストでは2位。お母さんは少し心配しています。

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「………」

「どうしたの隼人?不満そうな顔をして…」

「この前のテストなんだけどさ…」

「また1位だったの?」

「負けちゃったんだ。直人君に。」

「お友達の?凄いわね。」

「彼ががんばっているのは知っていたけど、驚いたな。」

「ずっと隼人が1位だったもんね。それでショックを受けているの?」

「少しはね。でも大丈夫、引きずることはないよ。」

「良かった。お母さん心配しちゃった。」

「何言ってるの。一敗地に塗れたくらいで自信をなくすほどやわじゃないよ。」

「………そ、そうよね(一敗地に塗れたら終わりでしょ?後で教えてあげなきゃ。)」

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一敗地に塗れるの正しい意味は?

「一敗地に塗れる」ということわざを知っている人はあまり多くないと思います(私も昔から知っていたわけではありません)。

知っていても、「一回負けて地面に横たわる」のような意味だと思っている方が多いのではないでしょうか?

実際に調べてみると、「単なる一敗」という意味で使っている例がいくつかみられました。

正しくは「二度と立ち上がれないほどの大敗を喫する」です。再起不能になるほどの完全な敗北なので、惜敗には使えません。

だからといって、「いっぱい(たくさん)に塗れる」ではないので気を付けて下さい。聞いただけだとそう思ってしまいがちですけど。

語源は「史記(中国の歴史書)」にある故事「今将を置くこと善からずんば、一敗、地に塗れん」です。

「一敗」は「たったの一敗」ではなく、「一度の勝負で完全に敗北する」という意味です。

「地に塗れる」は「泥まみれになる」という意味ですが、それは「体が」ではなく、「戦死した人の内蔵が」です。恐ろしいですね。

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