「一番最初」という言葉をよく聞きますが、あなたは違和感を覚える方ですか?

一番最後?まだ未熟?後で後悔?

春日大学1年生の有原君はイケメンで有名です。入学以来、出来た彼女は今の脇谷さんで7人目。

彼女を取っ替え引っ替えしていると噂されていますが、実際はどうなのでしょうか?

今日はデートで千葉にある有名なアミューズメントパークを訪れました。

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「うわー、凄い!」

「ここは初めてだったっけ?」

「うん、だから楽しみにしてたんだ。どこから回ろうか?」

「蒸気船なんかどう?あそこから眺める景色は最高だよ。」

「うーん、いいけどあれは一番最後がいいかな。」

「違うなぁ」

「?」

「一番最後だと重言だよ。『一番後』か『最後』だね。」

「う、うん。そうだね。」

とりあえずお化け屋敷に入りましたが、有原くんが期待した展開にはなりませんでした。

「サークルには何か入っているの?」

「テニスのサークルに入ってるの。」

「へえ、自信はあるの?」

「ううん、始めて半年足らずだから、まだ未熟なの。」

「違うなぁ。それをいうなら『まだ上手くない』か『未熟』だよ。」

「そ、そうだね。」

「さて、次は。」

「ねぇ有原君。」

「何?」

「言い間違いを指摘してくるのはいいんだけど、もう少し気を使った方がいいんじゃない?」

「そうかな?」

「やたらに言うと後で後悔するかもしれないよ。」

「違うなぁ。そこは『後で悔いる』か『後悔する』だよ。」

「………」

「次はあのジェット機に乗らない?クルクル回るやつ。」

「ごめんなさい、私、急用を思い出したから帰るね。」

「え、そう。残念だな。じゃあまた今度ね。」

脇谷さんは笑顔で首を横に振りました。

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重言に注意!

「一番」には「最も」の意味がありますので、「最」と組み合わせるのは重言となります。

「最初」や「最後」の前に付けられることが最も多く、たまに「一番最強」、「一番最悪」等も聞きます。

私は意識して言わないようにしていますが、ほぼ毎日のように聞こえてきます。

「未熟」の「未」には「未だ」の意味がありますので、「未○」の前に「まだ」を付けると立派な重言となります。

「まだ未定」、「まだ未完成」、「まだ未使用」等とはあまり言わない方がいいと思います。

「後で後悔」は重言と気が付かずに使っている人も多いことでしょう。

「後悔」そのものでひとつの感情を表しているような気になり、違和感なく「後で」を付けてしまうのです。

こうした重言をあまり気にしすぎるのはどうかと思いますが、一応頭に入れておいた方がいいのではないでしょうか。

「注意」とは書きましたが、指摘する側も注意が必要です。

仲の良い人になら大丈夫ですが、付き合い始めたばかりの人に言ったらアウトでしょうね。

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