「にわかに信じがたい」と言う方が少なくないのですが、何か違和感がありませんか?

にわかに信じがたい?にわかには信じがたい?

スーパー凄安は最近、万引きの被害が多くなっています。

店長の服部さんは万引きGメンとして活躍中の北見さんに相談しました。

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「ここが万引きが多発している売り場ですね。」

「そうなんですよ。非常に困っています。」

「まったく、安物なんだからちゃんと買えばいいのに。」

「あ、いや、安物ではなく…」

「お任せください。私が来たからには大丈夫です。」

「お、お願いします(大丈夫かな、この人?)」

北見さんはあっさりと万引きした男を見つけ、店を出たところで声をかけました。

「(よし、上手くいったぞ。)」

「すみません。」

「(ドキッ)は、はい。何ですか?」

「お金を払っていないですよね?」

「え、何のことですか?」

「今、ポケットに入っているお菓子ですよ。」

「う…」

「事務所まで来てください。」

「み、見逃してください。余命半年を告げられた妻が最期にどうしてもこれを食べたいと言っているので、つい…」

「本当ですか?」

「ほ、本当です。」

「にわかに信じがたいですね。」

「にわかに信じがたい?」

「ええ。」

「ぷっ…くくく…」

「な、何を笑っているんですか!やっぱり嘘ですね、もう容赦しませんよ!」

北見さんはこの後、服部さんにも笑われたそうです。

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にわかの意味は?

「にわか」とは「突然・すぐさま」という意味です。「にわかに」で、「すぐに」という意味になります。

そして、「すぐには信じられない」という場合に「にわかには信じられない(がたい)」と表現します。

これを「にわか信じられない(がたい)」と言う方が少なくありません(「は」が抜けている)。

文法上「にわかに○○ない」でも間違いではないですが、少し意味合いが異なってきます。

にわかには信じがたい→すぐには信じられないが、もう少し詳しいことが分かれば信じるかもしれない。

にわか信じがたい→すぐに信じられない(終わり)。

ただ、「は」が抜けるのは「言い間違え」ではなく、「意味を間違えている」と考えるのが自然です。

つまり、「にわかに」を「とても」の類義語だと思って「とても信じられない」という意味のつもりで使っているのではないでしょうか?

「そんなはずはないだろう!」と言いたい時に「にわかに(は)信じがたい」と言うのは間違いですので、気を付けましょう。

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