冬になると「平年を下回る寒さ」という言葉を聞くことがありますが、何か違和感がありませんか?

平年を下回る寒さとは平年より寒いこと?

今年は暖冬傾向のようですが、寒い日がないわけではありません。

浦沢さんは息子の太郎君に、早く起きるように言いましたが…

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「太郎、いつまで寝てるの?」

「あと5分。」

「それはさっきも言ったでしょ。急がないと遅刻よ。」

「今日は寒いから布団から出たくないんだよね。」

「それは分かるわよ。でも、起きないわけにはいかないでしょ。」

「わかったよ。」

太郎君は朝食を食べ、着替えて外に出ようとしました。

「うわ、さむ!」

「今日は本当に寒いわね。風邪を引かなきゃいいけど。」

「大丈夫だよ。昨日晴美ちゃんに言われて準備万端にしておいたから。」

「晴美ちゃん?(万全でしょ!)」

「テレビ青空のお天気お姉さんだよ。」

「ああ、武部さんね。何て言ってたの?」

「明日は平年を下回る寒さになるでしょうってさ。」

「………(平年より寒いと言いたいのかしら?)」

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正しい表現は?

「平年を下回る寒さ」という言葉を使うお天気キャスターが多いですが、何かおかしいと思いませんか?

「平年を下回る寒さ」を言い換えると、「寒さが平年を下回る」となります。

「下回る」は「程度が落ちる」ことを意味しますから、「平年よりも寒くない」という意味になってしまいます。

もちろん、言いたいことは分かります。「平年よりも寒い」ですよね?

でしたら、「気温が平年を下回る」若しくは「平年を上回る寒さ」と言わなければなりません。

「平年を下回る寒さ」は上の2つをごちゃ混ぜにして発してしまった言葉と思われます。

それとも、「寒さ・暑さ」と「気温」を混同しているのでしょうか?

平年よりも暑い場合は「平年を上回る暑さ」と言えているはずです。

寒い時は「暑さ」を「寒さ」に変えるだけで良いのに、「上回る」まで「下回る」に変えてしまっています。

「被修飾語」は「寒さ」のはずなのに、「気温」のつもりで「平年を下回る」と言ってしまい、「寒さ」のままだからおかしいのです。

言いたいことは伝わると思いますが、報道に携わる人は正しい言葉を使いましょう。

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