「妥協は絶対許さない!」と言ったことはありますか?そんなに許せないことなのでしょうか?

妥協するのは悪い事?

ゲミックスでは「デモンズウェーブ4」の開発に大忙し。

はりきっている赤城君ですが、浜田課長はやや心配です。

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「今日もがんばっているようだね、赤城君。」

「はい、前作よりも出来ることが増えたので作業量が多いんです。」

「結局、一般人のカスタマイズはどうなりそうなの?」

「はい、決まったのは『武器防具の装備』、『スキルの装着』で、『コンビネーション技』も採用して欲しいと思っています。」

「そりゃ凄いな(デバッガーなのに)。でも、一度にそんなに詰め込んで大丈夫なの?いずれは5も出るんだから今回は…」

「課長…」

「?」

「僕は入社以来、心に決めたことがあります。」

「何だい?」

「それは『絶対に妥協しない』ことです。」

「?」

「一度でもすると癖になりそうですから、絶対妥協しないという信念を持って仕事をしています。」

「そ、そうか。君がそういう人間だったとは知らなかった。驚いたよ。」

「いえ、当然のことだと思っています。」

「いや、当然とは思わないが…」

「そんなに褒められることではありませんよ。」

「それは当然だろうな。」

「え?」

その日、赤城君は恥ずかしさで仕事に集中できませんでした。

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妥協の正しい意味と使い方は?

「妥協」の「妥」には「安んずる・穏やか」、「協」には「力を合わせる」という意味があります。

どちらにも否定的な意味はありません。それらが組み合わさってできた熟語なのですから、悪いことのはずがないんです。

「妥協」の正しい意味は「意見や主張が対立している相手と話し合って折り合いを付ける、若しくは譲歩すること。」です。

例えば、「新しい液晶テレビを買おうとした。私は32V型でいいと思っていたが、妻が50V型を望んでいたので、妥協して40V型にした。」等と使います(注:話し合って決めたのなら、どんな結果でも「妥協」です。)。

しかし、「譲歩する」を悪い意味に受け取って、「目標を下げる、手を抜く、諦める」といった否定的な意味だと思いこんでいる方が非常に多いです。

「中堅の大学でいいと思っていたが、親や先生と話し合った結果、難関大学を目指すことにした。」も「妥協」ですよ。

「譲歩する」のは「話を先に進める」、「相手の意見を尊重する」という前向きな理由によるものです。

「妥協はするな!」と、いい顔で言うのはやめましょう。

また、「妥協」には必ず「議論する相手」がいます。それ以外は全て誤用だと思って下さい。

「自分の理想と現実の間で…」と説明する方がいらっしゃいますが、かなり苦しい解釈です。

最後になりますが、「絶対妥協しない」は「他人の主張を認めない」という意味なので、好ましいことではないということを覚えておいて下さい。

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