「恣意的」という言葉を使っていますか?私は使っていませんが、どんな意味でしたっけ?

恣意的は意図的と同じ意味?

東戸倉高校野球部のエース、渡辺君。今日は強豪との練習試合ということで気合いが入っていました。

しかし、先発を任されたのは七瀬監督の息子、勇毅君。勇毅君は制球がイマイチらしく、失点を重ねていきました。

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「おかしいな。」

「(何で俺じゃないんだ?)」

「そうは思わないか?」

「(何で俺じゃ…)」

「おい、聞いているのか?」

「え?あぁ、何でしょう、監督。」

「球審だよ。どう見ても同じコースなのに、向こうの投手が投げればストライク、勇毅だとボールになっている。」

「そう言われてみれば…」

「お陰で四球が多いし、それを恐れて甘くなった球を痛打されている。」

「確かにそう見えますね(元々制球が悪いんだけどね。球の速さは認めるけど。)」

「練習試合とはいえ、恣意的なジャッジは困るよなぁ。」

「………いえ、恣意的ではないと思いますよ。」

「何?お前は言っていることが無茶苦茶だな。大丈夫か?」

「………(心配してるのはこっちだよ。)」

今日の球審は、以前監督が「下手くそ」呼ばわりした人だったようです。

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恣意的解釈は誤用?

「恣意的」を「意図的」と同じ意味だと思っている方は少なくないでしょう。

「恣意的」とは「気ままで自分勝手なさま」であり、何らかの目的のある「意図的」とは異なります。

何となく悪いことのようなイメージがある言葉ですが、誤用が目立ちますね。

さて、今回の記事を作成するに当たっては少々気になる記述を見つけました。

「誤用ではない」という内容です。

なら書くのをやめようかと思いましたが、よく読むと杞憂だとわかりました。

どうやら『「恣意的に解釈する」は誤用ではない』ということのようです。

そりゃ、誤用とは言い切れませんよね。「自由気ままで適当な解釈」をすることは何らおかしいことではありませんから。

誤用に過剰反応した人たちへの警鐘に過ぎなかったようで、私の知識はそれには当たらないので問題ありませんでした。

補足しておくと、「恣意的」には「意図的」に近い意味もあり、本来は「意図的」の意味で使われていたようです。

しかし、「恣意的」=「意図的」と捉えてしまっては、「恣意的」の存在意義が薄れてしまうので、別の意味を持つ言葉と考えた方がいいのではないでしょうか?

個人的な意見ですが、「誤用に過剰反応する」ことが望ましいことではないにしても、「誤用を広める」よりはマシだと思っています。

一度誤用が広まると「正しい意味」の肩身が狭くなりますからね。できるだけ正しい日本語を広めていきたいと思っています。

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