「完膚無きまで叩き潰す!」等とよく言われますが、「完膚」とは何のことでしょうか?

完膚無きまでとは徹底的にという意味?

渾身の鉄拳は大手ゲーム会社「クオーツ」の人気作ですが、開発現場は殺伐としています。

スタッフの1人である鬼塚さんは、ディレクターの桃田さんから厳しい言葉をかけられました。

スポンサーリンク


「鬼塚、ちょっと来い。」

「は、はい。」

鬼塚さんは桃田さんに某サイトの掲示板を見せられました。

そこにはボクサーのキャラクターに対する不満が多数書き込まれていました。

「………」

「本当に強いボクサーはこんな動きをしないってさ。このキャラはお前の担当だよな?」

「すみません。がんばってはいるのですが…」

「どこのジムに教わってるんだっけ?」

笹山ボクシングジムです。」

「笹山?あんな落ち目のジムを選ぶから悪いんだよ!」

「は、はあ。」

「これからは神栄ジムに行け。」

「神栄というと、今宮チャンピオンのいる?」

「そうだ。お前がいくらヘタレでも、少しはマシになるだろう。」

「しかし…」

「嫌とか言わないよな?」

「は、はい。」

「良い返事だ。じゃあ、今宮君に完膚無きまで指導してもらえ!」

「い、嫌です!」

「ああ?しばくぞコラァ!」

「………」

NEXT

スポンサーリンク


完膚無きまでの正しい使い方は?

「完膚無きまで(に)」とは「徹底的に」という意味ですが、単なる「徹底的に」とはワケが違います。

「完膚」とは「傷のない完璧な皮膚。欠点や傷のない部分。」という意味です。

「これ」が「無い」ということは、「傷がないところが無い」わけですから、「全身傷だらけ」ということになります。

正確には「(無傷な所が無いほど)徹底的に」という意味で、「完膚無きまでに叩きのめす」、「完膚無きまでにやられる」等と使います。

もちろん「完膚無き」は比喩ですので、スポーツでの圧勝や惨敗にも使えますが、何にでも使えるわけではありません。

「叩きのめす」イメージですから、優しい「徹底的」には不適切です。

たとえば、「貧困に苦しんでいる人たちを完膚無きまでに救ってみせる!」というのは明らかにおかしい使い方です。

あと、「完膚無きまで徹底的に」とは言わないように。「徹底的に」が2つになってしまいますからね。

スポンサーリンク