飲食店等に行くと、たまに「ご賞味下さい」という文字を見かけます。その意味とは…

ご賞味下さいとはどんな意味?

10月になり、カフェ「エルドリック」では秋の新メニューが登場。これを機に店長はメニュー表を一新しましたが、どこか不満げです。

店に来ていた水原さんと北条さんに、あるお願いをすることにしました。

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「水原さん、北条さん。」

「はい、何でしょうか?」

「新しいメニュー表を作ったんだけど、ちょっと堅いなと思うの。」

「そうですか?」

「ちょっとね。そこで、メニュー表の端にでも可愛い字で『ごしょうみ下さい』と書いて欲しいの。」

「わかりました。」

「私はちょっと買い出しに行ってくるから、店をお願いね。」

そう言って店長は出かけていきました。

「先輩、私に任せて下さい。可愛い字なら自信ありますから。」

「………」

水原さんは嫌な予感がしました。

「大丈夫よ、私が書くから。」

「先輩、ひょっとして…」

「何?」

「私を信用してないんじゃないですか?『平仮名で書くんじゃないか?』って」

「う、ううん。そんなことないわよ。」

「嘘をつかないで下さい。千短だからって馬鹿にして。」

「いや、そんなつもりは…」

「ちゃんと漢字で書けますから。貸してください。」

「う、うん。」

水原さんは北条さんを信じてペンを渡しました。

「よし、上手く書けた。」

そこには可愛い字で「ご賞味下さい」と書かれていました。

「………」

「ちょっと画数が多いけど、これくらいなら書けますよ。部首とか間違ってないですよね?」

「え、ええ。」

「我ながら可愛い字だなぁ。お客さん喜んでくれそう。」

「………(言わなきゃ…でも言えない…どうしよう…)」

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ご笑味下さいと書くと?

「賞味期限」という言葉がありますので、「ご賞味下さい」で問題無いような気がしますよね。

しかし、「ご賞味下さい」だと「賞賛して味わって下さい」という意味になってしまうので、ちょっと偉そうな表現になってしまいます。

賞賛するかどうかはお客さんが決めることなので、お店側としてはもっと謙虚であるべきです。

そこで便利なのが「ご笑味下さい」です。

これは「あまり美味しくないかもしれませんが(笑って)召し上がって下さい」という意味です。

あまり高価ではない物を贈る時に「ご笑納下さい」と書くのですが、それの食べ物版ですね。

ただし、本当に賞賛して味わってもらいたい(その自信がある)時は「ご賞味下さい」でも間違いではありません。

もちろん、自己責任で(笑)。

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