「返り討ちにしてくれるわ!」というセリフをよく聞きますが、返り討ちの正しい意味をご存知ですか?

返り討ちとは勝負を挑んで負けること?

日本最大のボクシングジム「神栄ジム」。世界ランカーが多く所属し、特にバンタム級チャンピオンの今宮選手が有名です。

この日、熊谷会長から次の対戦相手についての報告がありました。

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「今宮!」

「何ですか?会長。」

「先日、3度目の防衛戦を終えたラミレスが階級を1つ上げると言ったそうだぞ。」

「へえ、つまり僕と同じ階級ですね。」

「ああ。しかも、早速お前に挑戦したいらしい。」

「いいんじゃないですか?この前の試合は2Rで終わっちゃったから、正直楽しめなかったです。」

「ラミレスでも大して変わらんだろ。猫内相手に地元でスプリットだったんだからな。」

「あれは試合前日にトレーナーが事故に遭って動揺していたからですよ。それに、猫内さんはそんなに弱くないです。今回はKOでしたしね。」

「いずれによせ、勝つ自信はあるんだろ?」

「ええ、まあ。相手は階級を上げたばかりですから。」

猫内の時にそれで勝てたから今回も勝てると思っているんだろうな。」

「かもしれませんね。」

「甘いわ!ウチの今宮をなめてもらっては困る。返り討ちにしてやれ!」

「ははは、それは無理ですよ会長。だって…」

「何を弱気なことを言っている!さっきまでの自信はどうした?」

「いや、そうじゃなくて…(面倒臭いなぁ)」

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返り討ちの正しい意味は?

「返り討ち」の前に「敵討ち」について説明します。

「敵討ち」とは「相手に仕返しをすること。koroされた人に代わって相手をkoroし、恨みを晴らすこと。」です。

「敵(かたき)」には「戦い・争いの相手。(単なる)敵。」という意味もありますが、「敵討ち」の場合の「敵」は「恨みのある人」に限られます。

そして、「敵を討とうとして、逆に敵に討たれること。」を「返り討ち(に遭う)」と言うのです。

何の恨みもない相手に「敵討ち」が出来ないように、何の因縁もない相手を「返り討ち」にすることは出来ません。

単に「戦いを挑んできた相手」や「突然襲ってきた敵」に対して「返り討ちにしてやる!」と言う方が多いですが、誤用です。

もっとも、現在では誤用が定着してきており、そういった使い方を認めている辞書もあるようですけどね。

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