ニュースでもドラマでも「明るみになる」という言葉をよく聞きますが、明るみとは何のことでしょう?

明るみに出る?明るみになる?

大手出版社の「深田出版」。女性向け月刊誌BIJONの他、「週刊世論」を発行していることでも有名です。

山中部長は下鳥さんという女性に、東京都議会議員の梅久氏を取材してくるように指示しました。

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「下鳥さん。」

「はい、何でしょう。」

「最近、世間を騒がせている東京都議会議員がいるね。」

「はい、梅久氏ですね。政務活動費の不正受給を疑われている。」

「ああ。さっき新たな不正についてのタレコミがあった。早速彼の所に取材に行って欲しい。」

「かしこまりました。」

下鳥さんは梅久氏を見つけることに成功。さっそく取材を試みました。

「お疲れ様です、梅久さん。」

「どちら様ですか?」

「週刊世論の下鳥です。」

「またマスコミか。しつこいね。」

「梅久さんは大阪に何度も日帰り出張をなさっていましたよね。」

「それがどうしたの?立派な公務だよ。」

「でも、出張先の近所の人であなたを見たという人がいないんですよ。」

「たまたまじゃないの?何が言いたいの?」

「本当は行っていないんじゃないですか?」

「何を言っているんだ?出張先の人たちに聞けばわかることだ。」

「その方たちは梅久さんが来ていたと証言しています。」

「ならいいじゃないか。」

「そう言わせているんじゃないですか?政務活動費の不正受給が明るみにならないように。」

「今なんて言った?明るみになる?」

「そうです。」

「そりゃ違うよお嬢ちゃん、正しくは…」

「!」

下鳥さんは急いで会社に戻りました。

「ただ今戻りました。」

「おお、どうだった?何かわかったか?」

「はい、凄いことがわかりました!」

「何だ?(ドキドキ…)」

「『明るみになる』というのは間違いで…」

「………(日本語力の無さが明るみに出たか…)」

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明るみとはどんな意味?

「明るみ」とは「明るい場所」のことで、「公(おおやけ)」の比喩です。

「明るみに出る」で、「(闇に隠されていた)好ましくない事実が公になる」という意味になります。

これを「明るみになる」と言っている人は非常に多く、ニュースやドラマで聞く度にガッカリしてしまいます。

「なる」を使いたいのなら「明らかになる」と言えばいいだけのことです。

しかし、それではつまらない。どうせなら知的っぽく言いたい…

そして、「明るみになる」という間違いを犯す。パターンですね。

これと似たような間違いは結構あるのですが、言葉の意味をよく考えてみれば気付けるはずなのです。

もし自信がないのなら、できるだけ簡単な言葉を選んだ方が無難だと思いますよ。

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