「○○ならいざ知らず」という言葉を使っている人が多いですが、実は…

いざ知らず?いさ知らず?

お見合いを申し込んでくれた重盛さんにも断られてしまった肝革さん。

今後についてブラック・ブライダルの黒坂さんに相談してみましたが…

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「駄目でしたか。」

「はい。」

「何度かお見合いをしてきましたが、上手く行かなかった原因は何だと思いますか?」

「ひょっとしたら、私には自分でも気が付いていない魅力があるのかもしれません。」

「は?」

「『この女ならイケるだろう』と思って申し込んだけど、実際に会ってみるととても眩しくて、自分では釣り合わないと萎縮してしまい…」

「そういうのいいから…」

「え?」

「真面目に答えていただけませんか?」

「………や、やっぱり見た目と年齢でしょうか?」

「そんなことは会う前から知っていますよ。とりあえず、これまでの会話内容を教えていただけますか?」

「は、はい。」

肝革さんは黒坂さんに、男性とどんな話をしたかを詳細に話しました。

「なるほど。もしかしたら言葉が原因かもしれませんね。」

「どういうことですか?」

「肝革さんは日本語の誤りが多いんです。そのせいであらぬ誤解を招いたり、印象を悪くした可能性があります。」

「日本語ですか。」

「はい。もう少し勉強した方がいいかと。」

「そうですよね。若くて可愛い子ならい知らず、私みたいなのはもう少し知的っぽくないと…」

「(言ってるそばから………難しいなあ。)」

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正しい方と「いさ」の意味は?

「いさ」には「感動詞」と「副詞」があります。

「感動詞」だと「さあ、どうであろうか。」という意味で、よく分からない事や答えたくない時の応答に使います。

現在使っている方は多分いないと思いますし、使えば(意味を知っていようがいまいが)「ふざけるな」と怒られてしまうかもしれません。

「副詞」だと「知らず(の意の語)」を伴って「○○はともかくとして。○○についてはどうだか(知らない)。」という意味になります。

現在使われているのはこちらの方で、「○○ならいさ知らず」という言い方が一般的です。

これを、ドヤ顔で「○○ならい知らず」と言ってしまっている日本人のなんと多いことか………と思います。

「いざ」は、ある行動を起こそうとした時や、他人を誘う時に使う言葉で「さあ・どれ」という意味です。

「いざ、尋常に勝負!」という言葉をよく聞くと思います。「さあ、正々堂々戦おう!」という意味ですね。

「い知らず」だと「さあ、知らない。」となり、意味が分かりません。

正しくは「いさ知らず」ですので、気をつけて下さいね。

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