「うそぶく」という言葉を使っていますか?正しい意味で使えているのならいいのですが…

うそぶくとは嘘をつくこと?

東戸倉高校野球部は秋季地区大会を順調に勝ち進んでいました。

ここまであまり重要でない場面でばかり使われてきたエースの渡辺君ですが、七瀬監督の意地にもついに限界が来ました。

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「流石にみんな疲れてきているな。勇毅もそろそろか…」

「そうですね、このままだと追いつかれるでしょう。」

「………」

「俺なら今のリードを守りきる自信がありますよ。任せて下さい。」

「………勇毅のことを馬鹿にしているんじゃないのか?体力がないとか。」

「まだ1年ですから仕方がありませんよ。彼はいい投手です。」

「それは本心か?この前のようにうそぶいているんじゃないだろうな?」

「違います!(うそぶくの意味が!)」

「………」

「………」

「………(この嘘のない力強い言い方………どうやら本心のようだな。)」

「………(やべ、つい突っ込んじまった…)」

「よし、わかった。後は任せたぞ、エースよ。」

「? はい!(何だかよくわからんが、やったぜ!)」

「だが、これだけは覚えておけ。」

「?」

「あいつはまだお前には及ばないが、いずれはゲミックスの谷口をも凌ぐ日本、いや、世界一の投手になれる逸材だ。」

「………」

「俺は必ずやあいつを最高の投手に育ててみせる!それが俺の目標だ。」

「そう、それですよ。素晴らしい!(うそぶくの使い方が!)」

「わかってくれるか。今までお前のことを誤解していたようだ。すまなかったな。」

「気にしないで下さい。優勝目指してがんばりましょう。」

「ああ!」

監督の信頼を得た渡辺君は絶好調。見事、チームを勝利に導きました。

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うそぶくの正しい意味と漢字は?

「うそぶく」は漢字で「嘯く」と書きますが、書ける人は少ないでしょうね。難しい上に「嘘吹く」だと思っている可能性が高いからです。

「嘯く」には色々な意味がありますが、その中に「嘘をつく」はありません(結果的に嘘になることはありますが)。

主に「とぼけて知らないふりをする」、「法螺(ホラ)を吹く」という意味で使われます。

「法螺を吹く」は「法螺貝を吹き鳴らす」以外に「身の丈に合わない大きなことを言う」という意味があります。

嘯くのは格好いいことではありませんが、嘘をついているわけではありません。

嘘をついている人に「嘯くな」と言うと恥ずかしいので気をつけましょう。

ちなみに「嘯く」の「うそ」は鳥を呼ぶ時の口笛のことで、本来は「口笛を吹く」という意味でした。

転じて、「詩歌を口ずさむ、吠える」という意味にもなりましたが、これらはあまり使われないでしょう。

「とぼけて知らんぷりをする」、「大袈裟なことを言う」だけ覚えておけばいいと思います。

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