屈辱を受けたことはありますか?そんな時は雪辱したいですよね?

雪辱を果たす?雪辱を晴らす?

東戸倉高校野球部は、エース渡辺君の活躍により見事に地区大会優勝を果たしました。

気を良くした七瀬監督は久しぶりに金谷さんが経営する居酒屋「にこにぃ亭」を訪れました。

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「いらっしゃいませ。あれ、七瀬さんじゃないですか、久しぶりですね。」

「ええ、高校野球部の監督になったので忙しかったんですよ。」

「え?いつの間に?凄いですね。」

「息子が私の母校に入学するのをきっかけに、ダメ元で申し込んだんですよ。前の監督が勇退すると聞いていたので。」

「へえ。無事に採用されたんですか。」

「高校時代に打つ方で活躍していたからというのもあるのですが、私が『名監督の息子』と言われているのを聞いたとかで、随分期待されました。」

「お父様も草野球チームの監督をされていましたからね。」

「夏までは3年生たちにがんばってもらいましたが、秋からは息子を中心としたチームを目指したんです。」

「それでどうなったんですか?」

「見事に地区大会優勝ですよ。もちろん、他の選手のがんばりもありましたけどね。」

「凄いですね。」

「特に決勝の相手は夏に負けた文京大三高でしたからね。雪辱を晴らせて最高でしたよ。」

「え?雪辱を晴らした?」

「ええ。」

金谷さんは七瀬さんの間違いに気づきましたが、気分が良さそうだったのであえて何も指摘しませんでした。

そして、七瀬さんは最高の気分のまま帰宅しました。

「お父様は今も元気なのかな?名前は確か…鳴(めい)だったかな?」

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雪辱の意味と使い方は?

「雪」には「すすぐ(除き去る)」という意味があります。

「辱」は「はじ」のことですので、「雪辱」で「勝負等で負けた相手に勝ち、負けた恥をすすぐ。」という意味になります。

上記の理由により「雪辱する・雪辱を果たす」という使い方をするのですが、「雪辱を晴らす」という誤った使い方をされることが少なくないです。

これだと「屈辱」を「雪ぐ」と「晴らす」で重言になってしまいます。

「晴らす」のであれば「屈辱」を使い、「屈辱を晴らす」となります。ちなみに「屈辱する」はありません(念のため)。

某野球漫画で、あるキャラクターが「雪辱」の意味を解説していたのですが、その作中で「雪辱を晴らす」という言葉が出てきたのには正直驚きました。使い方って大事ですね。

言葉の間違いにより屈辱を受けることもありますが、それを雪辱するのは難しいです。

恥ずかしい思いをしなくて済むよう、正しい知識を身につけることをお勧めします。

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