「枯れ木も山の賑(にぎ)わい」という諺があります。「賑わい」ですから、良い意味のような気がしますが…

枯れ木も山の賑わいとはどういう意味?

ゲミックスウォリアーズが日本一に輝き、親会社のゲミックスでも社員が大喜び。

総務課の木村君は会社とは別に、同じ課の若い仲間たちと共に飲み会を開くことにしました。せっかくですから和田課長も誘おうとしましたが…

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「今日はみんな楽しそうだね。」

「はい、この後何人かで飲みに行く予定なんです。」

「飲みに?ああ、ウォリアーズが日本一になったからだね。」

「はい。」

「たしか君は野球に興味がなさそうだったけど?」

「いやぁ、今ではすっかり野球好きですよ。あんなに素晴らしい試合を見られたんですから。」

「それは良かったね。存分に楽しんできてくれ。」

「………課長。」

「何だ?」

「よろしかったら課長も参加していただけませんか?」

「私か?私は良いよ、若い人たちだけで楽しめばいい。」

「そんなことおっしゃらないで下さいよ。」

「そうかな、私みたいなおじさんがいたらやりづらいんじゃないかな?」

「いえいえ、野球に詳しい課長がいらっしゃればきっと盛り上がると思いますよ。」

「そうか、じゃあちょっとだけ顔を出すかな。」

「ええ、枯れ木も山の賑わいと言いますからね。」

「………何だと。」

「え?」

「いまのが本音か?私のことを何だと思っているんだ?」

「え、いや、あの…」

和田課長はあえて飲み会に最初から最後まで参加。木村君は終始うつむいていました。

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枯れ木も山の賑わいの正しい使い方は?

「枯れ木も山の賑わい」とは、「つまらないものでも、ないよりはマシ。」という意味です。

木の生えていない山は殺風景なので、たとえ枯れ木でも無いよりはあった方が賑やかで良いということのたとえです。

「こんな私でも、枯れ木も山の賑わい(いないよりはマシ)ということで参加させていただきます」のように、自分を謙遜して使う言葉です。

平成16年度の「国語に関する世論調査」によると、3分の1以上の人がこの言葉を「人が集まれば賑やかになる」という意味だと思っていたそうです。

確かに「賑わい」という文字を見ればそのような意味だと誤解してしまうかもしれません。

しかし、「枯れ木」ですからね。パーティー等に参加して欲しい人たちに対して「枯れ木」はないでしょう。

招待状にはちょっと格好いい言葉を使いたくなるものですが、中途半端な知識で使うと恥をかくので気をつけましょう。

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