みなさんが心掛けていることは何ですか?私はもちろん「正しい日本語」ですが。

念頭に置く?入れる?考える?

深田出版の山中部長が倒れたという話は浅倉出版にも伝わりました。

理由を聞いた奥村課長は、つい田中さんを見てしまいましたが…

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「本当ですか?それは大変ですね。………はい、それで…」

奥村課長は心配そうに受話器を置きました。

「何かあったんですか?(ひょっとして私が何かミスをしたとか…)」

「深田出版の山中部長が倒れたらしいんだ。」

「え?ご病気か何かですか?」

「いや、心労みたいだよ。」

「心労ですか?」

「部下の度重なる失敗が原因らしい。やっぱり大手でも問題のある部下はいるものだね(どんな男だろう?)。」

「………(ほっ)」

「どうかしましたか?」

「いえ、何でもありません。それにしても心配ですね。」

「少しずつ回復しているらしいけどね。里崎課長が代役を務めているから仕事自体はこれまでどおりで大丈夫だそうだよ。」

「それは良かったですね。」

「しかし心労とはね。田中さんは大丈夫かな?」

「大丈夫ですよ、私には部下なんていませんので。」

「いや、そうじゃなくてね…」

「………あ、ああ、私がミスをしないかということですか?ご心配なさらないで下さい、私も気をつけていますから。」

「そうですか。」

「はい、これまで何度も失敗してきましたが、その度に成長してきました。課長にご迷惑をおかけしないことを念頭に入れていますから。」

「入れる?」

「? あ、いえ、念頭に考えています。」

「置いてくれると助かります。」

「………はい。」

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念頭に置くの意味は?

「念頭」とは「心・胸のうち」という意味です。

これを「頭」のことだと勘違いしてか、「念頭に入れる」と言ってしまう人が少なくありません。

また、「念頭に」で止めてしまう人(ニュースキャスターに多い)や「念頭に考える」という言い方をする人がいますが、誤りです。

その場合、「念頭」をどういう意味だと思って使っているのか聞きたくなってしまいます。

「念頭に置く」で「常に心がける・いつも忘れないでいる」という意味になりますので覚えておきましょう。

「常に念頭に置く」だと重言になるのでしょうか?

手持ちの辞書には「常に・いつも」という部分がないですが、「心がける・忘れないでいる」のは「常に」とセットのような気がしますし。

まあ、あまり細かいことにはこだわらなくていいのではないでしょうか。

とりあえず、「念頭」は「(に)置く」だということを頭に入れておいて下さい(なんて言うから間違えるのかな?)。

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