「味気ない食事」は嫌なものですね。でも、味気ないってどういう意味かご存知ですか?

味気ないとは味が薄いこと?

有原君は藤田さんに食事に誘われました。

断ることはもちろん、振ることも出来るはずですが、何かこだわりがあるのでしょう。そんな有原君を見た水原さんは…

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「ここなの?」

「うん、友達がバイトしてるんだよ。今日はいないみたいだけどね。」

「いらっしゃいませ、お好きなお席にどうぞ。」

「(年上っぽいけど可愛いなぁ。知的な感じがするし、やっぱり彼女にするならこうい………ん?)」

有原君はメニュー表の端に書いてあるご賞味下さいという文字に気が付きました。

「ぷっ(知的なのは顔だけかな?)」

「(また笑われた………。言うべきかな。でも北条さんが傷つくかも知れないし、私は今月までだし…)」

「何にしようか?」

「僕は『本日のお勧め』にするよ。」

「じゃあ私も。」

「かしこまりました。少々お待ちください。」

「ねぇ、さっきは何を笑ったの?」

「ああ、あれはね………」

「へえ、知らなかった。流石だね。」

「痛いよね。」

「………お待たせしました。」

「そう言えば例のドラマ見た?」

「ん?ああ、私は絶対魔女!ね。見たよ(最後の方だけ)。」

「ララちゃん可愛かったよね。」

「うん。(特に頭がね。)………あれ、ずいぶんとドレッシングを追加してるね。」

「ちょっと味気(け)なくてね。」

「………違うなぁ。」

「え?」

「それは『つまらない』という意味だよ。読み方も違うし。こういうのは味が薄いって言うんだ。」

「………」

「………」

「(可哀想だが、君は僕には相応しく…)」

「そうだったんだぁ。有原君といるとどんどん賢くなっていく気がして嬉しいなぁ。」

「そ、そうかい(くそ、だめか。こうなったら…)」

「間違いを指摘してあげるのも大切なことだよね。」

「………」

その言葉が水原さんの心に大きく響きました。

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味気ないの正しい意味と読み方は?

最初に読み方を書きますね。「あじきない」です。

つい「あじけ」と読んでしまいがちですが、「味気」は当て字なのです。故に、味覚とは関係ありません。

私の知り合いで「味が薄い」という意味で使っていた人がいたのでネタにしようと思ったのですが、調べてみるとそのように誤解している人はあまりいなそうでした。

それでも間違えて使っている人も少しはいるようなので、無事に記事にできました。もっとも、実は知らない隠れ誤用者も少なくないのかもしれませんが。

辞書を引くと「『あじきない』を参照」とあります。意味は「興味が感じられない・面白くない・つまらない」です。

味気ない風景、人生、毎日等と使いますね。これらは明らかに誤用ではありません(読みはともかく)。

「味気ない食事」も恐らく大丈夫でしょう。しかし、「味気ない食べ物」だとちょっと怪しいですね。

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