「○○は敷居が高い」という言葉をよく耳にしますが、正しい意味をご存じでしょうか?

敷居が高いとは格式高いということ?

中村さんは青木君と付き合い始めて約半年。たまには自分から食事デートに誘ってみようと思いました。

同じサークルの水原先輩がアルバイトをしているおしゃれなカフェがあることを思い出したので、そこへ行くことにしました。

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「ここ、ここ!素敵でしょ!」

「………ここなの?」

「そうだけど、どうかしたの?」

「ちょっと敷居が高いと思うから、他の所にしない?」

「敷居が高い?」

「うん、そんな気がする。」

「わかった、じゃあもうひとつお勧めのところを紹介するね。」

「悪いね。」

「いいのよ。」

中村さんは青木君が「敷居が高い」の意味を勘違いしていると思いつつもそれには触れませんでした。

そして後日、中村さんは最初に行こうとしていたカフェ「エルドリック」にひとりで立ち寄りました。

「こんにちは、先輩」

「あら中村さん、この間店の前まで来てたよね、男の人と。」

「はい、そうなんです。彼ったら『この店は敷居が高い』とか言って避けちゃったんですよ。」

「…………」

「多分、格式高いカフェだと思って躊躇しちゃったんだと思うの。おしゃれなだけで普通なんだけどね。」

「敷居が高いか………」

「そうそう、彼はその言葉の意味を勘違いしててね。可愛い所あるよね。」

「以前、飲みすぎて大暴れした男性がいたのよ。従業員はみんな困り果てちゃって。どことなく、その時の男性に似ていた気がするんだけど……」

「………」

中村さんが青木君と別れる決心をするのにあまり時間はかかりませんでした。

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敷居が高いの正しい意味は?

ネット上でも書籍でも、何かを教えている人の中には「敷居が高い」の意味を間違えて使っている方が少なくありません。

具体的には「レベルが高い」とか「自分には不相応」等という意味で使われることが非常に多いですが、誤用です。

店や施設ならともかく、ツールやプログラムに対してこの言葉を使ってしまうと言い訳できません。

正しい意味は「義理を欠くことや迷惑をかけてしまったことがあって、その家に行きにくい」なので、覚えておきましょう。

「敷居」というのは、ふすまや障子等を立て込むために開口部の下部に取り付ける、溝やレールがついた水平材のことです。

これが高いと心理的に「入りにくい」と感じますね。もちろん比喩ですが。

かく言う私も昔は勘違いしていました。日本語は難しいですね。

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