寒くなってくると「防寒対策」という言葉をよく耳にしますが、これは正しい言い方なのでしょうか?

防寒対策は日本語として正しいの?

今日は有原君の方から藤田さんを誘いました。場所は八神さんが勤務している大手洋服店「黒華」です。

どうやら勝負に出るようです。

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「洋服店?何を買うの?」

「寒くなってきたからコートをね。今のはちょっと古いし。」

「いらっしゃいませ………ん?(あの男は確か…)」

「こんにちは、今日もお求めやすい価格になっていますか?」

「………え、ええ、冬セールでお求めになりやすい価格となっていますよ。(やっぱりあの時のクソガキか!)」

「えーと、コートは…」

「(しかし連れている女が違うな。さては振られたな、そりゃそうだ、あんな台詞を吐けばな!だが、まだ腹の虫が収まらん!)」

「あのう…(彼ならきっと…)」

「はい、何でしょう?(また同じ目に遭わせてやるか。勉強の成果を見せてやる!)」

「コートを探しているんですよ。寒さ対策として…そう、防寒のためにね。」

「………はい、それならこちらがお勧めです。暖かくて防寒対策に最適ですよ。(来い!)」

「違うなぁ。」

「え?(キタ━( ゚∀゚ )━!)」

「それを言うなら『防寒策』か『寒さ対策』でしょ、少しは勉強したらどうですか?」

「申し訳ありませんでした。(学習能力のないバカめ!)」

「………(計画通り!)」

「………」

つづく

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対策の使い方に注意

「防○対策」という言葉が当然のように使われていますが、違和感を覚える人も少なくないようです。

そのことで「間違い」、「間違いではない」といった議論をしたことのある人もいるでしょう。

結論から言うと、間違いです。だって、何か(好ましくないもの)を防ぐことに対策を立てるっておかしいでしょ?

「間違いではない派」の意見としては、「防ごうとしている状況に対して策を施すことだから」というのがあります。

何となく正しいように聞こえますが、それなら普通に「○○対策」と言えばいいだけのことではないでしょうか?

「防○対策」が間違いでないなら「テロ対策」を「防テロ対策」と言ってもいいはずですが、そんな言い方をする人はいません。理由はもちろん「おかしいから」です。

「防寒対策」、「防災対策」、「防犯対策」等と言われていますが、これらはそれぞれ「防寒」、「防災」、「防犯」という熟語が存在しているから間違って(考えなしに)使われているに過ぎません。

適切なのはそれぞれ「寒さ対策(防寒策)」、「災害対策(防災策)」、「犯罪対策(防犯策)」です。ちなみに「安全対策」は「事故対策」等と言うべきです。

「交通安全対策」等、一般的に通用する言葉にいちいちケチを付けるのは好きではありませんが、間違っていることを無理矢理「間違いでない」とするのも好きではありません。

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