「豹変する」という言葉をよく聞きますが、どういう意味でしたっけ?

豹変とは態度が急に荒々しくなること?

町屋西高校2年で常に学年トップを取り続けている瀬良君ですが、最近は妙に必死です。

今日は珍しく武内君の方から絡み声をかけました。

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「やあ瀬良君、試験勉強は捗(はかど)っているかい?」

「うるさい、声をかけるな!」

「最近は妙に殺気立ってるね。何か………ん?」

「何だよ?」

「参考書を変えたのかい?」

「それが何か?」

「王道シリーズはどうしたの?あれ、内容は良いんだよ?」

「うるさい、うるさい、うるさい!放って置いてくれ!」

瀬良君は王道の意味を勘違いしていたことを未だに引きずっているようでした。

「悪かったよ、じゃあね。」

「ふん、僕は勉強が全てなんだ!君のように女にうつつを抜かしている暇はないんだよ!」

「何だって?」

「え?」

「やはり殴られなきゃわからないのかな?」

武内君は以前のように瀬良君の胸ぐらを掴みました。

「待て、悪かった、落ち着くんだ!」

「………」

「ふう、君は普段は温厚だが、彼女のことになると豹変するね。」

「豹変………」

「まったく、『君子は豹変す』とはよく言ったものだよ。」

「瀬良君、辞書は持っているかい?」

「え?」

また恥ずかしい思いをした瀬良君でした。

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君子は豹変すとは?

「君子は豹変す」とは、古代中国の書物「易経(えききょう)」にある「君子豹変す、小人(しょうじん)は面(めん)を革(あらた)む」という句に由来します。

これは「(自分の過ちに気付いた時)人格者は(豹の模様が秋に一変するように)はっきりと改め、徳のない者は表面的に態度を改めるだけ。」という意味です。

この前半部分から生まれたことわざが「君子は豹変す」で、「豹変」は「態度等が急に変わること」を意味します。

現在、「豹変」は「態度が急に悪い方に変わる」という意味で使われることが多いですが、原義を考えれば「良い方変わる」が正しいことがわかるでしょう。

「悪い方に変わる」でも間違いではないかもしれませんが、少なくとも「君子は豹変す」は「良い方に変わる」という意味です。

「徳の高い人は(状況によっては)豹のように荒々しくなる」という意味ではないので気をつけましょうね。

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