たまにはお金を惜しみなく使って何かをしてみたいですよね。でも、そういうのを何というんでしたっけ?

金に任す?金に飽かす?

深田出版に新たな情報が入りました。何でも、某ボクシングジムで不正があったようです。

里崎課長は下鳥さんに、そのジムの会長である笹山氏のところへ取材に行くよう指示しました。

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「下鳥さん、今から取材に行ってもらえる?」

「またあの男のところですか?」

「いや、今回はここだ。」

「笹山ボクシングジム?」

「会長によるジャッジ買収疑惑だ。どうも内部告発らしいがな。」

「不正は許せませんね!行ってきます。」

こうして、下鳥さんは笹山ボクシングジムに向かいました。

「猫内の奴は今日も休みか。あの野郎、何か変なことを考えているんじゃないだろうなあ。」

「ごめんください!」

「ん?誰だ?」

「週間世論の下鳥と申します。笹山会長ですか?ちょっとお伺いしたいことがあるのですが…」

「何だ?」

「お宅の猫内チャンピオンにジャッジ買収疑惑が持ち上がっているのですが…」

「くだらん!そんなのはネット上だけの根も葉もない噂だ。そもそもウチにそんな金はないぞ。」

「実は、こちらのジムを『よく知っている』という人から情報提供があったんです。」

「何?」

「笹山会長には資産家の伯父様がいらっしゃるそうですね。その方から資金提供を受けているとか。」

「………(何故それを?まさか猫内の奴か?)」

「間違いないですよね?」

「だとしたら何だと言うんだ?」

「金に任せてジャッジを買収していたんじゃないかってことですよ!」

「今何つった?金に任せて?」

「そうです。」

「何言ってんだ、ねーちゃん。それを言うなら…」

「!」

下鳥さんは慌ててジムを出ていきました。

「………何だありゃあ?」

そして会社に戻った下鳥さんは…

「ただ今戻りました。」

「………どうだ、何がわかった?」

「凄いですよ!」

「………」

「『金に任せる』という言い方は間違いで…」

「………(金に飽かせて追い払った…ってわけでもないんだろうな。)」

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正しい慣用句とその意味は?

「金を惜しまずかけて事をする」ことを「金に飽かす」と言います。「飽かす」は「飽きさせる」という意味です。

「金に飽かせて」で、「満足するまで金を惜しげもなく使って」という意味になります。飽きるほど使うわけですね。

これを「金に任せて」と言ってしまう人が少なくないのですが、恐らく「力任せ」との混同でしょう。

「金に物を言わせる」という言葉があるくらいですから「金に任す」があっても良いような気もしますね。

辞書によっては「金に任す」も認めているようですが、慣用句として正しいのは「金に飽かす」ですので覚えておきましょう。

私を含め、飽かすだけのお金がない人にとってはどちらでもいいことなのかもしれませんが。

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