何事も努力は大事です。そう、普段から…不断の…ん?

不断の努力?普段の努力?

華原さんは森田さんの勧めで、歌手を目指す人向けのセミナーを受講することにしました。

その講師は音楽評論家としてベストスリーに入るほど優秀なようです。会場に着いた華原さんはその方にばったり会いました。

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「あ…」

「ん?」

「お久しぶりです、田辺さん。あの、その節は大変失礼しました。」

「………まぁいいさ。」

「でもご安心下さい。今後は気をつけますので。(←無邪気)」

「………」

「本日はよろしくお願いしますね。」

そう言って華原さんは席に着きました。

「(俺がまた間違えるとでも言いたいのか?ふざけやがって。)」

田辺さんの中に込み上げてくるものがありました。言うまでもなく、怒りです。

セミナーは予定通り行いましたが、多少時間に余裕があったので、これを「復讐」に当てることにしました。

「いいですか、皆さん。何をするにしても才能やセンスがあった方が良いですが、一番大事なのは努力です。」

「………」

「私の知り合いで、才能がありながらも努力を怠っていたがために結果を出せなかった女性がいます。皆さんはそうならないように気をつけて下さい。」

田辺さんは華原さんの方をチラリと見ました。少しうつむいているのを確認できました。

「(ふん、思い知ったか。俺を怒らせるとこうなるんだよ。ざまぁみろ。)」

田辺さんは続けました。

「つまり、普段の努力が大事だということです。普段の努力を怠る者に明るい未来はないのです!」

田辺さんは再び華原さんをチラリと見ました。やはりうつむいていましたが、今度は口とお腹に手を当てていました。

「?」

よく見ると、半分ぐらいの人が同じような仕草をしていました。

動揺した田辺さんは、予定の時間が終了したことにしばらく気が付きませんでした。

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不断と普段の違いと関係は?

どちらも難しくない言葉ですが、「普段」の方がよく使われますよね。

でも、これが「当て字」だということをご存じでしたか?

「不断」には2つの意味があります。「絶え間ない」と「日頃」です。

我々が使っている「普段」は、本来は「不断」と書きます。「不断」の内の「日頃」から派生した言葉だったんですね。

では、「ふだんの努力」の場合、どちらの字を書くのでしょうか?

正解は「不断」。「不断の努力」で、「日頃から途切れることなく続けている努力」という意味になります。

「普段の努力」も日本語として間違っているわけではないのですが、「普段の努力ってどんな努力なんだろう?」と思ってしまいますね。

これだとイマイチ「努力してます!」のアピールが弱いんですよ。

「継続は力なり」という言葉があるように、努力は続けることが一番大事なのです。

ですので、書く時は「不断の努力」として下さいね。怠けている人はダメですけど。

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